2014年が終わろうとしている。今年はなかなか前に進む事が出来なかった、具体的に言うと停滞を強いられた年でもあった。しかし、多くの事を学ぶ事が出来たと思っているので悔いは全く無い。今年はニューヨークに住みだして16年目にしてやっとこの街が好きだと感じた年でもあった。今までこの街に違和感を持ち続けて来た、気候も風景も人々も嫌いでは無いのだが、自分は何処か旅人気分であり続けたのだ。この街を見る目を変えて行った要因の一つは仕事にあると思っている。ただ目の前の仕事の課題をこなしている内に、いつの間にかニューヨークという街が自分の手の平に乗っているんじゃーないか、という感覚を持ったりもしている。
付き合っているのはニューヨークという街だけではなく、来年(2015年)には製造されてから30年を迎えるランドクルーザーFJ60もそうだ。週末に乗る趣味のクルマではなく、仕事の通勤に使用する実用車でもある。僕はこのランクルのステアリングを握る度に多くの景色をそのフロントガラスに観ている。それは過去に走った荒野の景色(思い出)であったり、まだ走った事がない異国の世界(夢)であったりする。多くの人にとっては自動車通勤(移動手段)だが、僕にとっては毎日が冒険チックでもある。
ニューヨークでの年越しはテレビでタイムズスクエアの中継を観るというのが常連である。今年はこれから年越しそばをつくろう、材料は揃っている。年の区切りが近づいてきたので急ぐ事にする。ではまた、来年! 良い年末、年始をお過ごし下さい。