先週は航空関係の仕事をされている方とお話をした。
『今問題になっているボーイング787型機の問題の核心は何なんでしょうかねぇ?』
あー、あれはねぇ、ボーイング社の設計ミスですよ!との答え。勿論その設計に対して当局者が安全基準を緩和して?製作の許可を出した背景も疑いの余地はある。そしてその設計ミスと言われる背景には効率改善(生産コスト削減)や軽量化など今日の時代を反映するインダストリアル業界の課題が存在する。ボーイング787機の場合は重量は重くなるがバッテリーの仕切りを増やす事で問題は改善されるのでないか?とも言われている...らしい。
つまり、生産コストの削減の為に使用部品を少なくし、尚且つ軽量化する。この流れの現象の事を技術の進化と呼んで認識している所に問題の遠因はある様だ。安全性を削減しての効率追求や軽量化は今日の原油高の時代には特に考慮するべき課題である。
効率、軽量化を追求していたら弊害が生じてしまった、という事。
さて、同じ問いを自動車業界に向けてみよう。
最近は特にリコールをよく耳にする。
FJクルーザーもリコールの対象になった、ドイツのベンツやBMWも例外ではない。
手で作動させれば済む事を過剰な電気仕掛けにする。
多様なセンサーを装置しているのがいい車と思っている。
素材の質を落していないか?
形(デザイン)に騙されていないか?
目に見えない所の作りは意外と説明されていない。
近年、不都合を隠蔽していると後で執拗な攻撃を受ける事を自動車業界は学んだ。何か問題があると察した場合は問題が発生する以前に直ぐに手を打つ(リコール)、それは業界が生き延びる為の知恵であるのだろう。
アメリカでは新車の使用期間の平均は12年間だ。約10年位で金属疲労や各部のパーツの劣化を考慮し、そこからリサイクルの過程へと進むのが流れだとすると、車を長期に渡って使用する発想自体が無いという事が自動車業界の自動車生産の暗黙の了解なのであろうか?再びアナログ的な思考が必要とされる時代かも知れないと感じている。メルセデスベンツは何処までかは分からないがアナログに回帰する方向性であると聞く、具体的には車の耐久性を今の3倍以上に上げるのではないだろうかと見ている。
ボーイングの件を通じてターニングポイントとは言わないが、効率や軽量化を追求すると何処かで歪みが生じる事を知った。 ボーイングの場合は大事故になる前に対作が取られる様だ。しかし車の場合はボーイング社の様に独占企業ではなく競争という環境の中で切磋琢磨している状態なので状況は容易ではないと思われる。
しかし、既に...
アナログへの回帰はメーカーではなくて消費者の意識に起こっていると感じている。