ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

シェールガス

2013年02月12日 | 日記

 近年の原油高騰は世界のエネルギー需要を賄うには荷の重い存在となりつつある。20世紀は石油の時代であった、石油を求めて世界が対立し混沌な様相を目にしてきた。しかし一方石油は我々の生活に大きな恩恵をもたらした、つまり石油は20世紀という近代と呼ぶ時代を築いた要でもある。

 その石油は今後も末永く我々を支配し依存させ、その存在は崇高なものとして君臨するかの様に見える。しかし、これから時代にあってその石油依存体質を変える可能性があるものそれがシェールガスの存在である。

 

 ShALE gas (シェールガス) とは一体何だろうか?

シェールガスは地中約3000メートルの深さに眠る天然ガスの存在である。

 

以下、Wiki より(その一部)

シェールガス shale gas)は頁岩(シェール)層から採取される天然ガス。従来のガスではない場所から生産されることから、非在来型天然ガス資源と呼ばれる

シェールガスはアメリカ東部のアパラチア盆地とイリノイ盆地で100年以上前から生産されていたが、採算のとれる坑井はわずかであった。

2000年前半になり天然ガス価格が上昇し、水圧破砕や水平坑井といった技術が確立したことでシェールガス生産はより高い収益をあげるようになった。シェールガス生産は、在来型天然ガス生産と比較してより費用のかかる技術を必要とするが、シェールガス田の低リスク性がコストを相殺し開発が拡大した。北アメリカはこうしたシェールガスの開発と生産において先駆者である。特にテキサス州バーネットシェールが経済的に成功したことは、アメリカとカナダにおけるシェールガスフィールドの探鉱に拍車をかけた。

以上、引用

 

 つまり原油の値段が高くなってきたので、採掘コストが高く採算が合わないと言われていた地中深くに存在するシェールガスが石油に比べて安い資源となった。アメリカはシェールガスを採掘する技術を確定し生産体制の整備を整え今後長きに渡って(240年とも言われている)自国の地下から採掘するガスを現在のエネルギー重要の原油と摩り替えて今後の世界を維持していく計画である。(シェールガスの開発中心地はテキサス州である)

 

おそらく、この流れからすると自動車は、

 現在の石油自動車は将来、ガス自動車となるはずである。

 

...しかし、まだ騒がれていないなぁ。

 

電気自動車、ハイブリッドは一時的(つなぎ)という見方もあるが、

発電が石油からガスへ移行するなら継続される可能性は高い。

 

そして更に、

科学製品の原料として今後このシェールガスを原料とした技術開発が発展し、

今よりも安く合成繊維や樹脂の生産が行われるはずである。

 

シェールガスの埋蔵予想地図、(南北アメリカに莫大な量)

 

石油を支配した時代から、地球の天然ガスを支配する時代になるのだ。

世界の勢力構造がこのエネルギーを軸に変わってくる可能性がある。

中東にも平和が訪れるのであろうか?

 

恐るべき戦略国家アメリカ合衆国。

パックスアメリカーナは依然として君臨するのか?

 

しかし、変わるのは勢力関係だけではない。

自然環境も変わるであろう。

全ての変化には良しも悪いも含まれるのだ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする