京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

なるほど、わかる気もする

2013年05月20日 04時27分59秒 | 和菓子


両親や同じような年代の人に上生菓子を持っていくのですが、喜んでくれるけど、反応が鈍い時がある。
よくよく聞いて見るとあんこが食べたいらしい。
上生菓子もあんこでしょ?


↑長久堂「皐月つつじ」


↑薯蕷煉切、きんとん、粒あん

上生菓子では、落ち着かないのだそうです。
どうしても薄茶か煎茶でないと合わない。
確かに番茶やほうじ茶では、ちょっとバランスが悪い気もする。


↑仙太郎「ご存じ最中」

器だってそれなりのものでないとね。
手で食べるのも食べにくい。
黒文字で食べないとお菓子に悪い。
なるほどね。


↑年寄り(特に糖尿)憧れの粒あん

私が食べる時は、もう2つに切っているからそこまで気を遣わない。
「なら何がいいの?」と両親に聞くと「仙太郎の最中」か「御座候」という答え。
虎屋の「夜の梅」と言わないところがかわいい。(笑)
私なら言いかねない。
やっぱり美味しいものね。
たくさんは入れないけど。
ちょっと濃いめの煎茶でいただくと嬉しくなります。


↑粒あんがたっぷり!

ならいつもそれでいいかと言うとそうでもないのです。
「もう最中は当分いらない」となる。
難しいものですね。
いくら好きでも飽きてくる。
権兵衛のおうどんが好きといってもいつもなら「もういらない」と言う。
さすが私の親だけある。
私のあと2~30年も経つと同じになるのかな・・・。
絶対なると京女。
えぇぇ~~。

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
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8 コメント

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おはようございます (すー)
2013-05-20 04:38:28
なるほどね・・・解ります。解る気がします。

憧れの食べ物は毎日のように食べたら憧れで無くなるし・・・!
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>すーさん、おはようございます (京男)
2013-05-20 07:28:51
私は、カレーを毎日食べても飽きないけどなぁ・・・。大学の時一ヶ月カレーで暮らしたことがあります。(笑)甘いものでそんなことはできませんけど。
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こんばんは (cox)
2013-05-20 08:20:21
お花もお菓子もきれいですね。
ハッとするような色です。

確かに上生菓子は煎茶かお抹茶ですね。
玄米茶とかほうじ茶、番茶もいまいち・・・
「コーヒーに合う」とかいう人はいるけど私はダメ。
(カステラならいいかも)
お菓子は良くてもお茶でつまずくとお菓子に申し訳なくなるので、
そういう意味での面倒くささはあるかな?(笑)

虎屋さんの「夜の梅」、私も羊羹で一番好きです。
美味しいですものね~。
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>coxさん、おはようございます (京男)
2013-05-20 09:33:38
この和菓子、どうしても紅ショウガに見えてきます。牛丼はあまり好きじゃないけど、紅ショウガは好きなんです。(笑)
上生菓子は、やっぱり構えてしまうかも。珈琲は合わないかもね。州浜とかは合うかな・・・。
濃茶用の抹茶を薄茶でいれるのが好きなんです。まだ独身の時は、抹茶茶碗で点て、ウエッジウッドのエジプトの黒の珈琲茶碗で飲んでいました。あの茶碗ずっと実家に置いてあります。
羊羹は、最近になって食べるようになりました。確かにあれは美味しい。
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おはようございます。 (路渡カッパ)
2013-05-20 10:26:02
餡こ好きって居られますよね。そんな方に仙太郎の最中を持って行くと大喜びされます。
最近でこそ甘さ控え目になってきましたが、私はどうも甘すぎる餡こは苦手です。
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身土不二 (ゆっこ)
2013-05-20 15:25:49
というキャッチコピーに惹かれます。仙太郎さん
鶴屋吉信さんの 京べに も 笹屋伊織さんの 合せもなかも 好き
お手作り最中は 歯茎に 皮が ねっぱらないから 好き

予約しないと買えない、 なかなか予約できない、 しょうげつさんや かわばたどうきさん
でさえも、翌日 食べれば アレ?こんなものかなと思ってしまいます。
おそばのように 打ちたて・ゆでたて? を その場で食べたいと ずっと願ってます

難しいでしょうね。 喫茶室を設ければコストかかるでしょうし・・・
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>路渡カッパさん、こんにちは (京男)
2013-05-20 18:06:58
老年期になると味覚が鈍くなるのかもしれません。
若い時は甘すぎるとおもってもダンダン美味しく感じるのかも。カッパさん、食べたら美味しく感じるかもしれませんよ。(笑)
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>ゆっこさん、こんばんは (京男)
2013-05-20 19:53:31
「身土不仁(しんどふじ)」は、理想ですね。いまの日本は、近くの作物、魚、肉、鶏を食べているのは極めて希ですね。これから「身土不仁」に戻らないとね。でないと仏教でいう「身土不仁(しんどふに)」になります。意味は因果応報的な意味。
生菓子は作りたてでないとだめですね。大抵本日中でしかも時間によって乾燥が進み、色も褪せてきます。
州浜だって作りたてが美味しいし。鶴屋吉信の本店なら目の前で生菓子を作ってくれますよ。
喫茶室は、併設が難しいでしょうね。
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