京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

夏越の祓で穢れを祓おう!

2007年06月29日 05時38分10秒 | 社寺・和菓子


明日6月30日は、夏越の祓(なごしのはらえ)やね。
これは神道で年に二回の大祓(おおはらえ)の儀式。


↑貴船神社の茅の輪

つまり、6月30日の夏越の祓と12月31日の年越の祓(としこしのはらえ)。
年に二回、犯した罪や穢れを除き去るための祓え。
夏越の祓では、多くの神社で「茅の輪(ちのわ)潜り」が行われる。


↑建勲神社の茅の輪


↑熊野神社の茅の輪

氏子が茅草で作られた輪の中を左まわり、右まわり、左まわりと八の字に三回回って穢れを祓う行事をいいます。
この行事の時に京都では「水無月」を食べるんです。
小さい時は、このお菓子の名前が旧暦の6月の「水無月」の名前の由来だと思もてたんです。


↑貴船神社のお札

由来は以前に書いたのをもう一度書いておきます。
素盞鳴尊(すさのおのみこと)さんが南海の女神さんに求婚しに旅行しやはった時、ちょうど観光シーズンでホテルが満員やったから泊まるところがない。困ったな~と思いながら小さな村にたどり着いたんですわ。その村に負け組の蘇民将来(そみんしょうらい)と勝ち組の巨旦将来(こたんしょうらい)の兄弟が住んだはった。
素盞鳴尊は兄弟のところに泊めてと頼まはったんやそうです。
勝ち組の巨旦将来は、貧乏そうなカッコの素盞鳴尊さんの見て「あかん」とあっさりことわらはった。


↑白峯神社の茅の輪↓


仕方なく負け組の蘇民将来さんのところに行かはった。蘇民将来さんは気いよう泊めたげはった。そこで素盞鳴尊さんはエロウ喜ばはって、帰りしなにこう言わはった。
「あんたさんの子孫は代々、自ら蘇民将来の子孫也と名乗り、ホンデ腰に茅の輪をつけときよし。そうしといたら、変な病気が流行ってもあんたらだけは、守られると思うよ」
と言わはった。


↑亀屋良長「夏越」上用、黒こしあん。

だから、京都では、門(かど)のところに「蘇民将来子孫也」というお札はってあるんです。
ホンマは、子孫と違うのに・・・・バレたらバチあたるで。
当家の家系図を見ても蘇民将来さんはでてきいひんし・・・。
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2 コメント

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おはようございます (すー)
2007-06-29 07:47:11
各神社の茅の輪の比較もいいですね。
亀屋良長「夏越」の雰囲気がありますね。
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>すーさん、おはようございます (京男)
2007-06-29 07:58:39
京都市内でどのぐらいの茅の輪があるんだろう?
私が一番すきなのは貴船神社がいいな。
みずみずしい感じがいい。
上用饅頭もかわいいでしょ。
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