京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

顔見世

2013年12月11日 05時36分11秒 | 風景・和菓子


京都南座の「顔見世興行」は、12月の京都の風物詩。
役者の名前が勘亭流といわれう文字で書かれた「まねき」があがる。
これを見るともう12月だとちょっとあきらめの気持ちになる。
13日には「事始め」だしね。
もうお正月の準備モード。
京都の場合、クリスマスというのは案外地味かも。
我が家では、子供たちが大きくなったので廃止です。
別にキリストさんと親戚でもないしね。



なんで「顔見世」というのか、ウィキペディアを引き写します。
顔見世(かおみせ)は、歌舞伎で、1年に1回、役者の交代のあと、新規の顔ぶれで行う最初の興行のことである。江戸時代、劇場の役者の雇用契約は満1箇年であり、11月から翌年10月までが1期間であった。したがって役者の顔ぶれは11月に変わり、その一座を観客にみせ、発表するのが顔見世であった。





この「まねき」があがるのは、京都の南座と御園座だけなんだそうです。
恥ずかしながら「顔見世」は観に行ったことがありません。
理由は、一つに財政的問題。二つは良さがわからなかったこと。
最近は、良さがすこしはわかってきましたけど。
生の舞台は素晴しいですね。
入場料が高いのはしかたないと思います。
でも後、十年ぐらい経ったらどうなるのだろう・・・。
いま、着飾って着ているご婦人たちは、おそらくこられないだろうな。
若い世代にはちょっと敷居が高いしね。
こればかりは、テレビで中継しても良さがわからない。



シネマ歌舞伎的なものも真剣に考えないといけなくなるかも。
そういえば、京女と結婚する時、南座を借り切ってやったらどうだろう?
なんて企画もありました。
両家の苗字が梨園っぽいし、京女は琴三弦の師範だしね。
もっとも、今は、琴三弦よりバレーをしております。
バレーといってもバレーボールやけど。
京男は、口三味線ぐらいはするけど、音楽はだめだといわれております。
口三味線例/ベンベンベン~ブチッ(糸の切れた音、しばらく時間をあけて)「ミカンのようでミカンでない、ベンベン、ダイダイのようでダイダイでない、ベンベン、それは何かとたずねたら。キンカン、キンカン~」(注)浄瑠璃っぽく語らないといけません。



南座、そろそろ立て替えないといけないですね。座席がとても狭いから快適でないですね。特に最近の大柄な若い子たちには苦痛。
シネコンぐらいの座席が欲しい。
さてどうなるのかな?


↑千本玉寿軒「こがらし」


↑きんとん、粒あん

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
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4 コメント

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こんにちは (すー)
2013-12-11 10:26:33
確かに、このまねきを見ると師走を感じますね。
今朝も暗いときにちらっとみました。

我が家の経済力では無理ですね。予算処理はできませんね。
確かに10、20年後は存続が・・という感じですよね。
今の若い人がそんなところにお金をかけるとは思えませんし!
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梨園 (路渡カッパ)
2013-12-11 14:11:43
そう言えばそうですね、名字。この際、名前も換えてみられては?(笑)
歌舞伎、役者の方は世代交代が期せずして進んでいるようですが、
観客は介護が必要となる世代に・・・(^_^ゞ
建物もそういうニーズに応えないとね。
スポーツにしても演劇もやはり生に勝るものは無いのですが、
値段が高過ぎますな・・・
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>すーさん、こんばんは (京男)
2013-12-11 22:15:43
今日は遅くなってしまいました。
師走で走り回っています。
高い費用がかかります。実際に観ると納得はするのですが。後10~20年後はどうなるのでしょうね。
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>路渡カッパさん、こんばんは (京男)
2013-12-11 22:18:32
名前、そうでしょ。小さい時はよくそう言って虐められました。まあ、相手はエライ目に会いますが。
次世代、どうなるのでしょうね。この歌舞伎の世界。
観客は、それなりの年代ばかりですから。
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