万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

与那国の住民投票-竹島は歴史の教訓

2015年02月22日 15時35分15秒 | アジア
陸自配備の是非問う=住民投票始まる―沖縄・与那国(時事通信) - goo ニュース 
 本日、与那国島では、自衛隊の配備をめぐる住民投票が実施されております。そして、今日は、竹島の日でもあります。

 竹島が、韓国によって不法占拠された理由は、1953年当時にあって、日本国が無防備であったことに尽きます。戦後の武装解除と憲法第9条の影響によって、日本国では、自衛隊も発足しておらず、軍事力を以って、義勇兵とはいえ、韓国の武力行使を伴う竹島の占領行為を排除することができませんでした。加えて、朝鮮戦争では、日本国は韓国側を支援していたわけですから、”まさか韓国が日本国を侵略するはずない”とする、油断もあったのかもしれません。無防備と無警戒は、紛争の原因となるのです。一端、武力で領土を占領されますと、元の状態に戻すことは簡単なことではなく(韓国は、ICJでの司法解決でさえ拒否…)、日本国にとりまして、韓国による竹島の不法占領は苦い歴史の教訓です。

 幸いにして、中国の尖閣諸島や沖縄に対する領土的野心は顕わとなっており、かつ、今日の日本国は、自衛隊によって守られております。中国による武力行使を未然に防ぐべく、与那国島には、やはり、自衛隊を配備すべきではないかと思うのです。

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2 コメント

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Unknown (ねむ太)
2015-02-22 19:26:35
こんばんは。与那国の住民投票は違憲です。
与那国の住民投票は中学生・外国人にも投票を認めております。
国民投票法では投票できる年齢は18歳以上で外国人の投票は認めておりません。
明らかに国民投票を定めた法律に違反しますし、国防・安全保障は政府の専権事項で、自治体の意向に左右されるものではありません。
ついでに、真っ赤な左の翼を持つ連中も、住民票を移していたと聞いております。
国防・安全保障・エネルギー政策が一地方自治体の住民の意見で左右される事態になってしまうと、誰が国防・安全保障に責任を持つのでしょうか。
沖縄関連で申しますと、普天間基地の移設問題、辺野古移設反対を掲げる翁長県知事を、共産・社民などは支持し志位和夫氏は「辺野古移設の中止と普天間の即時廃止」を主張していますが、それにより沖縄が中国に占領された場合、全責任が取れるのでしようか。
原発・基地問題も、客観的な事実に基づいた現実的な議論よりも、感情論だけが先行しているように思えます。
頭の中で考えただけの観念論、チベットや東トルキスタン・南モンゴルで行われている民族浄化という蛮行は見て見ぬふりをして理想論だけを振りかざす。
軍事や争いを激しく忌避する傾向は平安時代の公家文化に見られる特徴です。
その根拠は、血を穢れたものとする・・現在では迷信に近いものです。
古の時代には、現在のように医学の発達もなく、傷を負う事は破傷風を始め様々な病原菌に侵され最後は死に至る・・温暖で湿度の高い、我が国では動物などの死骸は病原体の温床となり、伝染病などで大勢の人が死に至る事もあったでしょう。
医学の発達もない古代の感覚で物事を語ってもらっては困るのです。
現在では、医学の発達により怪我や病気も治るようになっているのですから。
もう一つは、我が国は海に囲まれた島国のせいでもあるのでしょうが、異国に対する憧憬がつよいのです。
ニライカナイ伝説や常世国の伝説など・・
異国の文化には盲目になってしまいがちなのです。
原発反対派が、ドイツの失敗を直視せず自然エネルギーは素晴らしいものだと言い張ったり、欧州の無残な移民失敗の現実から目を背け、移民政策こそが日本を救うなどと言ったり・・・
フランス革命や共産主義革命の現実から目を背け、共産主義や革命に憧れたり・・
「慰安婦たちの太平洋戦争」の中で山田盟子氏は八路軍を、礼儀正しい紳士のように書いています。
全て、異国に対する憧憬の情が、現実を直視する事をためらわせ、頭の中で描いた異国の風景を現実に置き換えているだけなのですが、厄介なのは、本人が気づかず修正できないという事です。
他者から指摘されれば感情的に反発するだけ・・
これも、日本人の特性の一つなのです。
武の精神を忘れてしまうと、このような特性が強く出てしまうのです。
沖縄の周辺には3000メートル級の滑走路を持つ下地空港が有ります。
現在は殆ど使われていないはずで、航空自衛隊の基地として活用すれば国防に取ってはとても有用ですが、協定書がある為に使えない状態・・・
中国は下地空港の占領も計画しています。
沖縄が中国の手に落ちれば、我が国のシーレーンは断ち切られ、台湾への侵攻も許す結果となります。
沖縄や先島諸島の防衛は、我が国だけではなく東南アジアの安定にとっても最重要だという事を理解してほしいものです。
ちなみに・・与那国で自衛隊反対派に「中国が攻めて来たらどうします」と尋ねたら「白旗を掲げます」と答えたそうです。

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ねむ太さま (kuranishi masako)
2015-02-23 07:21:33
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 安全保障の権限は、日本国政府にありますので、自衛隊の与那国島配備は、住民投票の結果に拘わらず、純粋に防衛の観点から決定すべきです。住民投票の実施に際して、永住外国人に投票権を認めたことは、この問題に対して、外国が工作活動を行っている間接的な証拠ともなります。おそらく、中国なのでしょうが、日本国民に対して中国の工作活動が、現実のものであることを示しております。たとえ、住民投票において反対多数の結果となっても、国内世論は、逆に、配備賛成に傾くのではないでしょうか。中国の野望に無関心ですと、竹島の二の舞になると思うのです。
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