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万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

罪深き左翼―騙された日本国民が悪いのか

2011年09月09日 15時32分11秒 | 日本政治
露爆撃機、日本1周 「前代未聞」露骨な挑発(産経新聞) - goo ニュース
 昨日、ロシアの爆撃機が、日本周辺の空域を一周したことが、前代未聞の出来事として報じられています。中国の尖閣諸島沖における挑発行動といい、韓国の竹島実効支配の強化といい、北朝鮮の軍事パレードといい、我が国の周囲には、にわかに不穏な空気が漂うようになりました。

 日本国憲法の前文には、”平和を愛する諸国民の公正と信義を信じ”というくだりがあり、周辺諸国を安全保障上の脅威と見なしてはいません。戦争の放棄を記した第九条も設けられていることから、我が国は、戦後、左翼や教育界を中心に、一国平和論が幅を利かせてきたのです。日本国さえ、戦争と軍隊を放棄すれば、世界平和はおのずと訪れると・・・。しかしながら、現実を見ますと、左翼が擁護する社会・共産主義国ほど国際法を無視し、公正や信義を踏みにじる国もありません。ロシアもまた、ソ連邦が崩壊してもなお、軍事力こそ国力の源であると信じているようです。偵察機や戦闘機ではなく、爆撃機というのですから、暗に日本国本土に対する攻撃の意図を仄めかしているとも言えます。

 左翼勢力は、国内にあっては、一方的な無抵抗と無防備を説く一方で、対外的には、イデオロギーを共にする社会・共産主義国を決して批難することはありませんでした。万が一、日本国が軍事攻撃を受ける事態となれば、左翼勢力は、何と申し開きをするのでしょうか。それとも、騙した自分たちではなく、騙された日本国民が悪いと開き直るのでしょうか。民主党政権は、思想的には左翼の系譜に属しますので、軍事的な示威行動に対してこれを黙認するのではないかと心配になるのです。

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