草花好きのひとりごと

植物の栽培記録や鉄道・路線バスなどの趣味について記しています。

実生さくらそう・少し大きな花

2013-04-09 | さくらそう実生の花
'浜千鳥'x'玉珊瑚'の交配の実生さくらそうの最初に咲き始めた花が咲き進んで花数が増えてきました。

咲き始めは平咲きかなというくらいまで開くのですが、2日目あたりからは浅い抱え咲きのような形になります。
花色は裏は濃い紅色(と言っても'玉珊瑚'ほどではない)、表は裏よりも薄い紅色底白、といった様子です。
花径は開花2、3日目で45mm余り。花弁の先には細かい切れ込みがごく僅かに見えます。短柱花。

既存の品種と比べてしまうと特にどうと言うことの無い花ですが、花弁の幅が広めなのがいくらか華やかで全体の雰囲気も私には良く見えたので、交配親に使ってみようと思っています。(2011A)
同じ交配の兄弟(姉妹)株のどれか(この株は短柱花なので長柱花)と交配する予定。


我が家の庭は日当たりが良くないことが影響しているにしても花茎が長く伸び、30cm近くになっていて株全体の姿は良くありません。
葉柄も長くて後から出た葉は立っているので、見た目のバランスが極端に悪いということも無いのですが・・・
花茎は太めでしっかりしていて、強風にも耐えてくれています。
この個体だけでなく、ほとんどの兄弟株も似たような草姿です。


これは2番目に咲いた株の花です。
花弁の幅が狭く(特に元の方)、表側の白い部分が目立つのは'玉珊瑚'に似たように思います。
逆に花色は'浜千鳥'に近くて、咲き方は両品種の中間といった感じがします。
まだ花径を計っていませんが最初の画像の花より一回り小さく、'玉珊瑚'と同じくらいに見えます。長柱花。


3番目に咲いた株です。
一つ上の画像の花と似ていますが、花弁に浅い切れ込みが入ります。
ただ、その花弁の形が整った感じではなくて綺麗には見えません。
撮影距離の違いで大きく見えますが、実際にはこちらの方がやや小さいです。短柱花。


4番目に咲いた株です。
裏の色は白地に細かい筋状に紅紫色が入り('宇宙'のそれの密度を濃くしたような印象)、表は白、花筒は紅紫色。
花型は・・・なんと言い表したら良いかわかりませんが、整っていて美しいとは言い難い形に見えます。
まだ咲き始めではっきりしませんが、大きさは上の画像の桃色の花よりも小さいかなという印象。長柱花。

私は桜草の花色では濃い色よりも淡い色の花が好きなので、蕾の色を見て微かな期待を持ったのですが、花型が(T_T)
咲き進むと変わる可能性も無くはありませんが・・・

同じ交配でまだ蕾の状態のものがあと5株あるので、どんな花が咲いてくれるか楽しみです。
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実生さくらそう-4月9日

2013-04-09 | さくらそうの交配と実生
実生のサクラソウを吊り下げるタイプのプラ鉢に植えたものを、花も咲いてきたのでよく見える場所に移しました。


これは別の鉢ですが、植えてあるのは同じ交配の実生です。
今は蕾の株も多いですが、暖かい日が続けば花いっぱいになる日も近いと思います。


以前買った苗が名札違いだった'唐船'に似た白花x'飯田高原'(野生種)の交配の9cmポット植えの株です。
育苗箱に詰めて栽培しているのですが、開花したものを後方、まだ蕾のものを前方、というように並べ替えてみました。

親はどちらも花茎がそれほど長く伸びないもので、丈の低い小鉢植えに似合うものを目標に考えて交配親に選んだのですが、これまでに咲いたものはここに写っていないポットや小型プランター植えのものを含めても花茎が長いものがほとんど。難しいものです・・・

花の大きさは、大は'唐船'似の白花と同程度から小は'飯田高原'より少し小さい程度まで、花色は'飯田高原'に少し似た桃色の花が大半を占めていて、昨日の記事のように変わったものが少々出現しました。


昨年咲いた実生花x'御殿桜'を交配した、9cmポット植えの実生株です。

親の実生花は花弁の幅が狭かったので、花色のことは考えずに弁幅の広い'御殿桜'と交配したのですが、親の実生花に似た裏薄紫色表白抱え咲きの花(1株だけ裏の色が薄桃色)は、いくらか花弁の幅が広くはなったものの隙間が開いていて、花弁の幅が広く重弁に見える花の色は大きく分ければ桃色底白と紫色目流れ、あとは野生種に近いような紅色桜弁平咲きの花が咲いています。

まだ開花していない株もありますが、蕾の色を見る限りこれまでに咲いた花と似たようなものが咲くのではと思います。
いろいろなタイプの花が出たので見ていて楽しいのですが、新品種を作り出すという観点から考えれば、交配親選びあるいはその組み合わせを間違えたかな、と感じています。
でも桃色底白で少しだけ大きな花が咲いた株は花色花型ともにちょっと気になるので、それは残して交配親に使うかもしれません。

桜弁平咲きあるいは浅抱え咲き、という花は見ている分にはいかにも桜草らしくて私は好きなのですが、育種という面から考えると既存の品種との差別化が難しく、育種のハードルが高そうだなと思いました。
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こぼれ種実生さくらそう・2年目の花

2013-04-09 | さくらそうの花
昨年初めて咲いた、採種時期を逃して散らしてしまった種子のこぼれ種から育ったさくらそうの今年の花です。

実生の花は最初に開花した年から2年目3年目・・・と時が経つにつれて花容が変わる場合があるらしいのですが、この株の場合は発芽したのが2010年で、翌年は咲かずに芽が大きく育ってから最初の花が咲いたためか、昨年とあまり変わらない花が咲きました。

植え替えたときに芽が小さいと感じたのですが、その影響があるのか、昨年よりも若干花弁が細いような気もします。

これと言って何か特徴があるわけでもなく、今年咲いた実生花を見ても交配親としての価値も高くはなさそうでもあり(交配の組み合わせが悪かったのかもしれませんが)、処分してしまおうかなとも思うのですが、我が家でこぼれ種から育った唯一の株なので、残しておきたいような気持ちもあり・・・しばらくは栽培を続けることになりそうです。
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