草花好きのひとりごと

植物の栽培記録や鉄道・路線バスなどの趣味について記しています。

野生種のような花が好き

2013-04-11 | サクラソウ(野生種)
'野辺山'
濃紅色広桜弁平咲きの花で、丈夫で大きな芽がよく増えるようです。

園芸品種のさくらそう(日本桜草)をいろいろと集めて栽培している私ですが、幼い頃からオオイヌノフグリのような小さい花が好きだからか、最初に見たサクラソウが濃紅色桜弁平咲き小~中輪の花だったからか、野生種のような花型の花が特に好みです。

と言っても、野生種あるいは自生地のサクラソウに深い関心あるいは興味があるという訳でもなく、'春湖'、'蛇の目傘'、'濡燕'、'薄蛇の目'などの野生種に似た花型をした園芸品種も同じように好きなので、野生種のようなすっきりとした花型の可憐な花が好きということなのだろう、と自分では思っています。

前置きが長くなりましたが、何回かに分けて今年我が家で咲いた野生種の花をアップします。
それぞれの名称は苗を入手したときに付いていたものですが、野生種は園芸品種以上に資料、情報が少なく、似通った花も多いため、名前が違っているものがあるかもしれません。


'那須塩原 白花'
昨年購入したもので、我が家では今年初開花です。
ちょっと花弁の縁がギザギザした感じです。
上に写っている花は下の株の花と比べて花弁の形が崩れているように見えて、花弁に小さな突起がポツポツと出ています。
これは園芸品種でもたまに見かける現象なのですが、病気か何かなのかもしれません。


'田島紅'
10年くらい前に園芸店でポット苗を買ったもので、名前からして野生種だと思う小輪花なのですが、その後何度か展示会で見かけた'田島紅'とは花型が違うような気がします。

という訳でこれは名札違いだったのかもしれませんが、何しろ名前が地名+色なので、同名で出回っている全てが同じ個体で無く複数の個体が含まれていても間違いだとは言い切れない、とも考えられます。


'田島ヶ原中州'
紅色細弁の花で、平らに開かず浅抱え咲き、そして受け咲き(花の多くが上向きに咲く咲き方)に見えます。
昨年購入したばかりですが、結構増える感じがしています。

少し小さめの花で、以前購入した'浮間(中州)'も小輪なので、中州には小輪花がよく生えるのかとふと思ったりしましたが、ただどちらも採集された個体が小輪だったという偶然なのでしょう(^_^;)


'塩尻'
紅色か濃い桃色かと表現に迷うような色の小輪ですが、幅の広い花弁が印象的です。
花弁(花冠裂片)の元の方の幅も広めだからか、花弁の長さが短いからか、良く見かける広桜弁とは違った形に見えます。

くっきりと白い目と、花弁の縁の細かいギザギザが目立つと感じました。
これも昨年購入で今年我が家での初開花♪


'旭の間'
品種名が付いていますが、野生種と記載された資料もあるので、ここにアップします。
濃い紅色の花で、色と大きさなどはこの記事の最初にアップした'野辺山'に似ていますが、花弁の形が違います。

サクラソウは花茎の先から細い茎が出てその先端に花が一つずつ咲きますが、この花をパッと見た時にその細い茎が短いというか、花茎に近い位置で咲いているような?という印象を受けました。
単なる私の思いつきの感想に過ぎないので、間違っているかもしれません。
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実生サクラソウ・花冠裂片が多い株

2013-04-11 | さくらそうの交配と実生
花冠裂片が標準的な5つよりも多い花が数多く咲く実生株を先日もアップしましたが、同じようなものが他にもありました。
前回のものと同じく、品種名不明の白花と'飯田高原'を交配したもの。


これも左に写っている花茎2本(同じ株の違う芽から出ている)が各々2、3輪開いた時点で裂片6つの花ばかりなので、そういう性質のある個体なのかと思ったのですが、よくよく見ると右上に写っている5裂の花が咲く花茎も同じ株の別の芽から出たものでした。
やはり固定した性質ではなく栄養状態やその他の何かの要因で発生する現象なのでしょうか。

余談ですが、発芽一年目に増えた3芽から花茎が上がるとは、成長が早く開花しやすい性質なのかなと思いました。

以下の画像は違う交配の株ですが、どれも今日の時点で咲いている2、3輪の花全てが6裂以上になっているものです。
私個人の好みでは標準的な5裂の花の方がすっきりした花型に見えて美しいと思うのですが、これはこれで固定した性質にできれば華やかな花容になるのかなとも思います。




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開花した実生サクラソウの栽培容器別比較

2013-04-11 | さくらそうの交配と実生
私は昨年初めて多くの実生苗を育てたので、どの程度が適当なのかを知りたいと思ってポットの大きさを変えて育苗したのですが、いずれも無事に咲いてくれたので、画像と個人的な感想などをアップします。
全てのポットとプランターも昨年秋から初冬にかけて苗を植えたもので、葉が枯れて以降の植え替えはしていません。

まず上の画像は7.5cmポットです。
株の大きさ、花数ともに大きなサイズのポットやプランターと比べても遜色無い状態に育てることができたように思います。

しかし土が少ないので乾きが速く、春になってから2、3回、葉を軽く萎れさせてしまいました。
ポット触ってみると固い感触があり、根が回っている様子です。


これは9cmポットです(これのみ交配違いの株で、他とは葉姿と花の違いがあります)。
土が乾き過ぎることもなく、1株植えには最もバランスが良いと言えるかもしれません。

とは言え既に昨年葉が枯れた段階で3芽くらいに増えていることを考えると、このまま育て続けるには小さ過ぎ、選抜して残したものには12cmくらいのポット(あるいは4号鉢)に鉢増しが必要だと思います。


これは10.5cmポットに3株植えたものです。
9cmポット1株植えと比べるといくらか土の乾きが速いように感じますが、7.5cmポット1株植えよりは乾き難く、何と言っても置き場所の効率的には最も良さそうです。

3株なので、選抜して残す株が生じたとしても、さほど根を傷めずに植え替えできそうな気がします。
その点では全く根を傷めることのない1株植えの方が良いに決まっていますが、残しておくほどの特徴のあるものは数十株に一つあるか無いかだと思われるので、全てを1株植えにして栽培するのは一つ一つ植え替えて水やりや施肥をして・・・と考えるとどうなのかと思ってしまいます。


何年か前に100均で買った長さ30cmくらいの小型プランターに10株植えたものです。
それまで7.5cmポットで育てていた、さほど大きくない苗だったので10株入りましたが、生育の良い苗だと晩秋の時点でも8株しか植えられませんでした。

8株植えのものも含めて、これだけ植えてしまうと意外と土の乾きが速く、9cmポット1株植えと大差ないと感じました。
選抜株の植え替えの手間はこれが一番かかりそうに思えますが、逆に言えばその点ぐらいしか目立つ欠点は無いとも言えるかもしれません。

このようなプランターを蒔き床として、苗の成長につれてポットへ移植を繰り返し、最終的に6または10株残したものもあるのですが、それも全く問題なく成長して開花しました。

10.5cmポットに蒔いたものは夏に乾燥によって枯死させてしまったので、今年は種子の数がよほど少なくない限りは全てこのプランター蒔きにしようと考えています。
そして苗の移植先は今年の結果から狭い置き場所で多く育苗できそうな10.5cmポット3株植えをメインにする予定ですが、4株植えられないか?と欲張ったことも考えています(^^ゞ

今年は予想よりも途中で枯れてしまう苗の数が少なかったこともあって、数が多過ぎて何とか無事に開花時期を迎えられたという感じがしているので、次シーズンは少なめにしたいと思います(株数が現時点で250くらいあるので、来年は150~200くらいに?)。
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