「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

5/27築地市場の取材 築地を世界へ

2008-05-27 17:34:33 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
5/27 築地市場の仲卸の野末氏が、欧米のテレビ局に取材を
受けるのに同行させていただいた。
なんでも、2時間のドキュメンタリーを作り、
映画祭に出すらしい。
これを期に、世界に築地を知ってもらいたい。
同時に土壌汚染の地に移転させるなどという
非常識な日本人の麻痺した感覚も世界に発信されることになり、
それはそれで恥ずかしいことではあるが、
こうでもしないと、
強行に計画を推し進める東京都に
気づいてもらえないかもしれないから。
記者も取材を進めて、
状況が分かっていた。
そのような状況を、欧米のことわざで、
「大きな犬が餌にありつける」と言うらしい。

野末氏は、駐車場7階の屋上で、
フェンス塀に登り、築地市場の全景を指しながら、
築地市場の現状、豊洲移転の問題、
築地市場現在地で再整備の理想的な形を
記者に熱心に話されていた。
写真はその一こま。

万が一豊洲に移転した場合、
仲卸の企業数に関する矛盾点をついた
記者の鋭い質問に関しても、
下に見えている卸、仲卸、青果の配置を指差しながら、
適切に答えられていた。

取材を終えて、二人で食事をした。
野末氏は、築地市場で54年のキャリア。
5本の指にはいる古くからのキャリアであろう。

野末氏は、移転に関わる築地市場の問題で、
いつもインタビューに適切に回答を返していらっしゃる。
それは、キャリアと共に、常に勉強されての結果である。
市場を昼に終えて、それから市場内にある図書館に行き、
ご自身でさらに情報を得る努力を常にされている。


今回、記者に「仲卸の仕事を一言でいうと?」という質問を受けたと言う。
食事の最中、私に語ってくださったが、
54年のキャリアに裏付けられた回答であった。
青二才の私のうすっぺらな文字では語れない回答であった。

本物の職人が、築地の財産である。
この方々が、日本の食文化を支えてくださっている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5/26の出会い 築地を守る思いを持った人と

2008-05-27 07:55:57 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
朝築地市場から始まった日は、ツイている。
5/26もツイていた。

とても大きな出会いがあった。
その方は、かつて、大手メーカーの海外進出に関わる
プロジェクトマネージャーであった。

ある国に海外進出し、工場建設を計画していた。
ところが、どうみても、土地価格が安く、
工場裏の敷地には、以前稼動していた工場の廃液が捨てられたと
思われる井戸の跡があった。

その日本企業の工場を誘致しようと地元は、
市長をはじめ各種団体手を組み、
海外進出工場の現地社長を取り込む。
本来日本企業側につくべき弁護士も取り込む。

その方は、どうもおかしいと言うことで、調査を断行。
結果は、然り。
発がん物質である有害化学物質が土壌から高濃度に検出されたのである。
その場所への工場建設は、ぎりぎりのところで中止され、
無事、場所を移して、工場建設を果たしたと言うことである。
そのまま進んでいれば、従業員の健康被害や、
土壌改良費負担で、
その企業は、大きな損害を被ることになったであろう。

中止までの過程において、
会社のためにとる行動であるのに、
その方は妨害に会い、
会議から外され、
多くの苦労をなされたということであった。

お話をお伺いしていて、構図が、
築地市場の豊洲移転と非常に良く似ている点が多々あることに驚いた。

その方も、今回の築地市場の土壌汚染が
深刻な豊洲の地へ移転させることは、
あってはならないこととし、
今後も助言を下さるという頼もしいお言葉をいただいた。

その方がおっしゃるには、
「お互い同じDNAを持っている」と、
意気投合した出会いであった。

築地市場を守ろうと言う思いが、
どんどん繋がっている。

築地市場、守らねばならないし、
思いが繋がることで、守れるような気がする。
道は、はるか遠いけど。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする