花熟里(けじゅくり)の静かな日々

脳出血の後遺症で左半身麻痺。日々目する美しい自然、ちょっと気になること、健康管理などを書いてみます。

『カタクリ(片栗)の花』

2012年04月08日 14時39分37秒 | 自然
近所(といっても、私の足では40分は優にかかります)に“カタクリ”の自生地があります。 今年もカタクリの花が咲きました。見事です。 雑木林の斜面に自生していますので、下向きに咲く花の写真を撮るのはなかなか難しいです。 今年もカタクリ祭りが開かれ、多くの市民が見に来ていました。





























“ユリ科カタクリ属に属する多年草。 北海道から九州の各地、朝鮮から中国にも分布する。開花時期は4~5月。日中に朝日が昇り気温が上昇するとピンク色の花が下向きに開花し、温度が下がったり夜間は花を閉じてしまう。 日差しがない日は終日花が閉じたまま。種は翌年の春、発芽し細長い葉を出す。2年目からだんだん幅広い葉に成長し、開花するまで7~8年もかかる。 かつては、球根から”片栗粉”を採っていたが、今は8割がジャガイモ、2割がサツマイモのでんぷんからつくられている。”




(2012年4月8日 花熟里)
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『そろそろ放射線への過剰な不安を払拭しよう』

2012年04月05日 16時40分11秒 | ちょっと気になること
福島県立医大の調査によると、福島第一原発事故後に福島県内の精神科に入院、再入院した患者の12.1%が被曝の恐れと関連あり、また、12.3%の患者が関連あるかもしれないと報告しています。実に、1/4近くの患者が放射線被曝の影響を訴えていることになります。さらに、外来患者では、32.4%、即ち1/3もの人が原発事故関連で不安を訴えているようです。

放射線は目に見えません。病院ではエックス線撮影の時は厳重に管理された部屋で専門の技師が行います。男性は膀胱のレントゲン撮影の時に防護のための遮蔽板を当てられます。生殖器官への放射線の影響を避けるためと思います。広島や長崎での被爆者の悲惨な写真が目に焼き付いています(もっとも、ほとんどは爆風や熱風による影響であり放射線被害は15%程度と言われていますが)。 このため漠然と放射線は怖いものと思ってきました。さらに、原発事故直後からマスコミが連日放射能汚染のニュースを“これでもかこれでもか”というくらい流していますので、国民のほとんどは、放射能に対して恐怖の意識を持って(持たされて)しまいました。

政府は、原発事故後に排出されている放射性物質の量は「直ちに健康に影響はありません」という発表をして民心の動揺を抑えようとしましたが、多くの国民は、「直ちに影響はないということは、いずれ影響が出てくると言うこと」と受け取りました。 さらに、放射性物質に汚染されたとして、農作物や畜産物、水産物の出荷制限や廃棄処分を指導しました。 これを見て、国民はやはり放射性物質の汚染は怖いものだと、改めて恐怖を抱きました。 政府の間違った対応の影響は実に大きいものがありますし、恐怖心をあおるばかりのマスコミの責任も劣らず大きいです。

放射線の健康への影響については、医学的には、年間100ミリシーベルトを超えると明らかに健康への影響が増すことが明らかになっていますが、100ミリシーベルト以下の場合の影響については、「分からない」とされています。この部分で専門家に様々な見解が分かれているようです。「100ミリシーベルト以下であればほとんど問題ない」、という立場と、「100ミリシーベルト以下であっても100ミリシーベルト以上の場合と同じ比例で健康に影響が出る」、という立場などなど。。

政府が農産物の出荷制限を指導した時に、私はこのブログで「国会議事堂、議員会館、霞が関の官庁の食堂等でこれらの野菜類を購入しようしたらよい」と書きました。 本音では、「老人ホームで率先して使用すべき。」と思っていましたが、流石に書きませんでした。 老人ホーム入居者は当たり前ですが高齢者です。日本人の寿命が長くなっているとしても、今後30年〜40年も生きる人は稀だと思います。 政府が出荷禁止している基準値にしても、多くの専門家は健康には全く問題が無いと指摘しています。(他方で、1ミリシーベルトでも放射性物質が検出されてもダメという専門家も多くいます。) 百歩譲って、たとえ、少々の放射性物質が付着していても、老人には関係ありません。 影響が出るにしても数十年後のことですから。 福島県の原発の電気を使ってきた首都圏の老人ホームで福島県産の農産物を優先購入することで、すこしでも、農家の方を助けることが出来ます。


政府は4月1日から「避難区域の再編」を実施するとともに、従来の暫定食品安全基準を見直し「新安全基準」を実施しました。 

<避難区域の再編>
昨年4月に設定された「警戒区域」(福島第一原発から20キロ圏内)と「計画的避難区域」(警戒区域の外側で年間放射線量20ミリシーベルト以上の恐れのある地域)を、「帰還困難区域」(年間放射線量50ミリシーベルト超で5年間以上帰還できない)、「居住制限区域」(年間放射線量20〜50ミリシーベルトで一時帰宅出来る)、「避難指示解除準備区域」(年間放射線量20ミリシーベルト以下で除染が進み生活基盤が整えば戻れる)の3区域に再編しました。

まず、避難区域の再編では、「計画的避難区域」に指定されていた福島県田村市と川内村の一部が新たに、「居住制限区域」(20世帯60人)、や「避難指示解除準備区域」(260世帯680人)に指定されました。
 避難指示解除準備区域と居住制限区域の2区域は、50ミリシーベルト以下なので一時帰宅を認めるものです。 年間50ミリシーベルトという基準は、放射線業務従事者が平時に許容されている線量と同じです。 住民が帰還する区域は実際にはもっと低い線量がほとんどでしょうから、住民はすぐに帰宅できると思いますが、地震で損壊した家の修復、インフラの整備、治安の維持等など、生活基盤を整えることが必要になります。 多くの住民の方が帰還出来るのはまだ先のことと思います。

放射線作業従事者については、電離放射線障害防止規則により「5年間で100ミリシーベルト以下で、かつ、1年間で50ミリシーベルト以下」という基準が設定されています。原子力発電は研究炉が55年前に臨界に達し、以降商業用の発電所が54基稼働してきましたが、現在まで作業者には健康上の問題は出ていません。
原子力発電所勤務者をはじめ、放射線業務従事者も我々と同じ国民です。 業務上、一般国民に比べて被曝放射線量が高く設定されていますが、健康に影響が出る被曝線量であれば、元々認められるハズがありません。 国の法律(電離放射線予防規則)では、健康に影響が無い範囲の上限あたりで制限されていると考えるのが自然です。
原発事故等の緊急時には上限100ミリシーベルトまで許容していますが、福島第一原発事故では特別に、この上限を250ミリシーベルトに引き上げています。

なお、電離放射線障害防止規則では、企業に対して「放射線作業従事者に放射線管理手帳を発行するとともに、年2回“.規則”に基づく特殊な健康診断を受けさせ、健診結果を30年間保管させる義務」を負わせています。 福島県の住民の方には、国の責任で今後数年間(5〜10年間)は健康管理を行っていき、住民の不安を取り除くようにしなければなりません。


<4月1日実施の改定食品安全基準>
事故直後の2011年3月に実施された暫定規制値は食品を5区分し、年5ミリシーンベルトの放射性セシウムを各区分に1ミリシーベルトを当てました。 新たな規制値は、食品を4区分し、許容線量は全体で年1ミリシーベルトに改定しました(暫定値の5ミリシーベルトから1/5に強化)。
・飲料水   10ベクレル/㎏
・牛乳    50 〃
・一般食品  100〃
・乳児用食品 50 〃

農家や漁師の方は、今回強化された安全基準をクリヤーするために新たな対応を求められます。このための新たな出費も出てきます。当然新基準をクリヤーできない農産物や水産物は出荷できず、廃棄処分しなければなりません。
案の定、食品の新基準が施行されてすぐに、千葉県と宮城県の農産物、及び福島県の水産物で新基準を超過する放射性セシウムが検出され、千葉県と宮城県は関係者に出荷自粛を要請したと報道されています。(福島県水産物は全面出荷停止している)
なんとも、勿体ないことです。生産者の心労もはかり知れません。風評被害も絶えません。従来の暫定基準値でも健康には問題ないと指摘する専門家が多いにもかかわらず、さらに厳しい基準値が課せられました。 


温泉大国日本には放射能泉といわれるラジウム温泉が全国にたくさんあります。玉川温泉(秋田県)、増富温泉(山梨県)、有馬温泉(兵庫県)、三朝温泉(鳥取県)などが特に有名です。 玉川温泉は末期ガンや現代医学から見放された方などが湯治で滞在することでよく知られています。 温泉法では放射能泉の定義を、『1キログラムに溶けているラドンが74ベクレル以上、あるいはラジウム塩が1億分の1ミリグラム以上あるもの。』としています。 温泉に行くには短期ということを割り引いても、新基準値がいかに厳しいかわかると思います。
ラジウム温泉では、温泉に入るとともに、蒸気であるラドンを吸い、ラジウム入り温泉水を飲みます。 放射能温泉の地域に住んでいる方はガンで亡くなる確率が高いのでしょうか?  ガン治療のために湯治し、良くなったことを耳にすることはあっても、ガンにかかる確率が高いとは寡聞にして聞いたことがありません。 放射能潔癖症の方は、74ベクレル/㎏のラジウムが含まれている温泉には行かないのでしょうか?


放射能については、狂信的な反原発信者がヒステリックに騒ぎ立てますので、多くの日本人は、放射性物質が少なければ少ないほどよいといった、“放射能潔癖症”に汚染されています。 そろそろ、冷静になっていただきたいと思います。 



【2012年4月5日 花熟里】
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「メーカーは技術の継承に若手の教育と雇用の維持を図るべき」

2012年04月03日 11時42分03秒 | ちょっと気になること
「メーカーは技術の継承に若手の教育と雇用の維持を図るべき」

半導体関連企業のニュースが目に付きます。 一つは、シャープが台湾の鴻海
(ホンハイ)精密工業からの出資を受け入れると報道されたこと、二つ目は
、DRAM世界2位で会社更生手続き中のルネサンスの支援に韓国(ハイニクス)
、米国(マイクロン)、台湾、日本(東芝)などが入札参加の意向を示している
ことです。日本企業の花形だった電機・電子分野で日本企業の苦戦が報じられて
いますが、この様な事態は最近になって起こったものではありません。

例えば繊維産業。合成繊維の躍進により戦後の日本経済の推進役の一角を占めて
いましたが、途上国の追い上げにあい、あえなく苦境に陥りました。現在の電機・
電子産業の様子と全く同じです。 しかし、日本の繊維業界は、培った技術を応用
するなどして、しぶとく生き延びています。社名からは想像もつかないような業態
に転換している企業もあります。  この要因は長年培ってきた先端の繊維秘術と
伝統的な繊維の技術の融合だろうと思います。 

電機・電子産業ではどのような進展があるのか分かりませんが、シャープのように
国際分業を進めるのも一方法でしょうし、自主技術を大事にしていく方法もあるで
しょう。しかし、いずれの場合でも、これまで培ってきた技術が基盤になることは
言うまでもありません。 日本の電機・電子産業で懸念されるのは、技術者を終身
雇用で育成してきたものの、企業体力の低下と共に、折角育て上げた技術者をつな
ぎとめてお置くことが出来ず、みすみす韓国などの外国企業に流出させてきた現実
があります。 技術とはつまるところ、「人材の育成と人材の確保」にほかなりま
せん。 繊維産業の場合は、技術者の海外への流出がほとんど無かったので、技術
が継承されてきたことと併せて、伝統的な繊維産業が根を張っていたことが挙げら
れると思います。

ものづくりには、我が国では長い伝統を持っています。 ものづくりに執着するの
は国民性かもしれません。刀鍛冶、織物、金属工芸品、からくり、仏像、寺社建築
、等々、独自の技術を育ててきました。 先端技術を開発するのと同時に、伝統的
な技術を見直す中に、新しいものづくりヒントが隠されているのかもしれません。

3月27日の日経新聞の夕刊「明日への話題」に日立製作所の川村会長が人材の育成
の重要さを欠いています。100年前に、日立の創業者が会社をスタートする時に、
技能教育のための学校も同時に立ち上げたと言うことです。
昔の日本企業には、社内に技能者育成の組織を持っていたところが多々あったと思
います。

近年の例では、豊田工業大学があります。豊田工業大学は豊田自動車㈱が社会貢献
の一環として設立された学校法人であり、所謂企業内の技能教育の枠を超えた組織
で、一般学生や企業からの入学を認めています。
私の知人が勤務している会社も、社員の子弟や地域の子供を教育する学校を持って
いたそうです。 彼が入社したときにはすでに学校は廃止されていたそうですが、
ここで育った人材が、管理職や専門職に登用されていたということです。

今の企業に求められているのは、“いかにして先端技術を開発していくか”、
“技術をいかにして若手に継承していくか、即ち、若手技術者をいかにして育成し
ていくか”、だと思います。 すぐ辞めていく忍耐力の無い若者を粘り強く教育し
て、技術を教え込まなければなりませんし、若い感性で新しい技術を開発させなけ
ればなりません。



日経新聞:2012年3月27日
明日への話題 「子供さえしっかり育てば」日立製作所 会長 川村 隆

『私の会社の創業者は、約100年前に電機機械を自主技術で作るベンチャー会社を
茨城県の山の中に立ち上げた。感心するのは、技能教育のための学校も同時に立ち
上げたことである。当時は人力車の時代であり、技能教育に行く前に読み書きから
教えなければならず、学校存続には苦労が絶えなかった。それでも、人材教育の
大切さへの信念は、いささかも揺るがず、それがそのまま今日まで社内で伝えられ
ている。わたしも、「会社は何時の時代でも成長戦略が必須。その中で、長期成長
戦略は教育・人材育成に尽きる。」と社内外で言い続けている。家庭でも、会社で
も国でも、子供や若い人さえしっかり育てば、未来は明るいのである。』


(2012年4月3日  花熟里)
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「ミモザアカシアの花」

2012年04月01日 11時23分10秒 | 自然
“ミモザアカシア”の花が満開です。 黄色い小さな花がびっしりとついて
いて、華やかな雰囲気があります。この花が咲くと春を感じます。




















“ネムノキ科の常緑高木。別名ハナアカシア。 アカシアの仲間は南半球
の熱帯から亜熱帯に分布。 高さ6mほどに達する。 主な原産地はオース
トラリア南東部、日本に渡来したのは明治時代末期。 銀色がかった色の葉
からギンヨウアカシアと呼ばれる。  花期は3~5月。枝垂れた枝にたわわ
に黄色い小さな花を咲かせる。” 



(2012年4月1日  花熟里)
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