花熟里(けじゅくり)の静かな日々

脳出血の後遺症で左半身麻痺。日々目する美しい自然、ちょっと気になること、健康管理などを書いてみます。

「政府の北朝鮮の人工衛星打ち上げ対応・マスコミの報道に思う」

2012年04月13日 16時29分56秒 | ちょっと気になること
北朝鮮が12日〜16日の間に打ち上げると予告した「人工衛星」が実際には「長距離弾道ミサイル」であるとして、政府が追尾や迎撃のための対応を整備していること等を、マスコミが連日仰々しく報じました。
結局、本日(13日)午前7時39分頃、長距離ミサイル(人工衛星)が打ち上げられましたが、1分程度飛行したあと、洋上に墜落した模様と報道されました。

政府はミサイル本体や部品が日本領空を通過し領土に落下する恐れのある時は、これを迎撃するとして、海上にはイージス艦(海上配備型迎撃ミサイル搭載)を、地上にはPAC3(地対空誘導弾パトリオット)を配備し、さらに、燃料に毒物(ヒドラジン)を使用している可能性が高いとして、化学物質処理部隊も配備したり、沖縄ではJアラート(全国瞬時警報システム)の確認事前テストが実施される様子がテレビで報道されました。
勿論、在日米軍もミサイル追跡の配備を完了し、日本との緊密な連携を行うとの報道もなされました。

2009年の東北地方を横切って太平洋上に落下したとみられている「テポドン2号改良型の発射実験」の時にも、そこそこの騒ぎでしたが今回は異常な感じを受けます。 国防には全く無関心で無知な民主党政権が、国民や国際社会に対して日本の国防体制を何とか誇示しようとする「政治ショー」の様にも思えてしまいます。 

かねてから国防に意を払い、対北朝鮮、対中国、対ロシア等への備えをしておれば、今に至って報道陣にミサイル迎撃態勢をこれでもか、これでもかと、アピールする必要はありません。民主党政権は、『臨戦態勢』を敷いていると勘違いしているのかもしれません。中国、北朝鮮、ロシア、韓国、さらには米国政府と軍部は、日本政府の対応を「素人のやること」と嘲笑っていたのかもしれません。 いざという時の体制は極秘に水面下で万端整えるものではないでしょうか。  在日米軍や韓国軍の動きがほとんど報道されませんでしたが当たり前です。 公表するべき性格のものではないからです。

沖縄県は太平洋戦争時の沖縄戦の記憶から自衛隊の配備に敏感でしたが、東日本大震災時の自衛隊の献身的な活動もあり、自衛隊に対する感情も好転していると伝えられています。
個人的には、沖縄本島や先島諸島、特に尖閣諸島に自衛隊を常時配備するべきと思っていますが、今回は、北朝鮮のミサイルの破片が落下してきたら怖いと言う“沖縄県民の素朴な気持ち”を利用した姑息なやり方です。
 
人工衛星の実験は隣国の韓国は2度実施(2009年8月、2010年6月)し、いずれも失敗しています。 中国は、既に有人宇宙飛行船「神舟5号,6合,7号」と3回も成功しています。衛星の飛行コースも関係するので一概には言えませんが、いずれも、日本では特別に大きなニュースにはなっていません。日本政府はどこまで、沖縄県民の心を弄ぶのでしょうか。 「普天間移設問題」しかり。 在日米軍と自衛隊の役割分担を明確に国民に示し、正面から沖縄県民に向き合って自衛隊の沖縄への配備を説明するべきです。



【2012年4月13日  花熟里】
コメント
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