「被災地、盛り土最大17m…12市町が市街再建」という読売新聞(11月15日)の見出しを見て、『羹にこりて膾を吹く』という諺を思い浮かべずにはおれません。
東日本大震災で被災し、地盤沈下した岩手・宮城・福島の3県沿岸の12市町の26地域で計画されており、『多くの地区で1〜6メートル程度嵩上げする予定だが、宮城県女川町は最大17メートル嵩上げし、海抜を18メートルに引き上げる。かさ上げの高さは5階建てマンションに匹敵する。』となっています。
数メートルの嵩上げは、常識の範囲内ですので理解出来ますが、最大17メートルもの嵩上げには首をひねらざるをえません。 高層ビルのない沿岸一帯に、突如として、17メートルの高層の構築物群が出現するのです。 費用も想像がつきませんし、風向きへの影響も大きいと思われます。 なによりも、風景がガラット変わります。 美しかった三陸沿岸の風景への配慮はどこまでなされるのでしょうか。(私は訪れたことはありませんが) 新聞発表の内容が事実だとすれば、数百年に1回という巨大津波への対応としては、過剰な対応と思わざるを得ません。
人間の浅はかな知恵など、自然脅威の前では無力で、どんなに準備していても「想定外」が常に付きまといます。 巨大津波には、とにかく「高い場所に早く逃げる」につきます。生活を取り戻すのに必要な最小限の盛り土にとどめて、後は、自然とうまく付き合うのがよいのではないでしょうか。
また、被災地に残されている可燃性ガレキの山には憤りを覚えます。 政府は、日本各地で焼却を引き受けるように指導してきましたが、全国各地で今も受け入れ絶対反対運動が繰り広げられています。 大阪では、震災ガレキ受け入れ反対派の人々が、受け入れに反対して、市役所前にテントで寝泊まりし反対の意思表示を行ったり、府と市の説明会の会場では40人が妨害行為を行ったりして、4人が逮捕されています。 他の自治体でも、程度の差がありこそすれ、反対派の感情的な行為が過激化しています。 今のところ、震災ガレキ焼却受け入れを表明したのは、13都道府県に留まっています。
橋下大阪市長が、19日に難波の高島屋前の街頭演説で、「「いつからこんな勝手な国民が増えたのか」と発言しましたが、全くその通りと思います。
しかし、私は、震災ガレキは基本的には、被災地で処理すべきと思っており、本ブログでも度々述べてきました。 可燃性ガレキは被災地に焼却炉を建設して焼却すべきで、この焼却施設で働く人も雇用出来るのです。 震災後速やかに焼却場を建設しておれば、今頃は、可燃性ガレキの大半が焼却処分されていただろうにと、残念でなりません。焼却灰や不燃性のガレキは、地盤沈下した土地のかさ上げに優先して利用すればよいのです。ガレキを広域処理すると言う政府の被災地の人気取りの無責任な方針に憤りを覚えます。
さらに、指定廃棄物処理場の場合も政府の無策に目を覆いたくなります。除染等で集められた土壌などに、1キロ当たり8000ベクレル以上の放射性セシウムが含まれる場合、「指定廃棄物」として、発生した都道府県で処分することに政府が決定しました。 最終処分場候補として報じられた、茨城県高萩市、栃木県矢板市は、いずれも、政府に対して白紙撤回を申し入れています。政府の決定が地元との合意形成と言う手順を踏まなかったことが最大の要因ですが、放射性物質汚染への国民の極端な忌諱感が背景にあります。
指定廃棄物に該当する土壌等は、置き場がないので、公園や民家の空き地などに野積みされている姿がTVで度々流されますが、政府の「発生自治体での処分」というその場しのぎの方針の破綻を示しています。
確信犯的な反原発・反放射能運動に洗脳されて、残念ですが今や多くの日本国民は原子力の関して、理性的に捉えることが出来なくなっています。
自治体や政府が地元の説得に努めても、時間の無駄に過ぎません。私は、指定廃棄物は、福島第一原子力発電所の隣接地を政府が買い上げて処分場を建設すべきと再三、本ブログで述べてきました。 福島県民の期待を裏切ることになりますが、政府は、方針の変更と福島県民に素直に謝罪する時に来ています。
<以下yahoo情報より借用>
1、ガレキ処理状況
(岩手県)
ガレキ総量395万t,(広域処理必要量43万t、県内処理量352万t)
(宮城県)
ガレキ総量1200万t (広域処理必要量91万t、県内処理量1109万t)
2,ガレキを受け入れを決定した都道府県(11月15日現在)<yahoo情報より借用>
【北海道・東北:3県】 青森・秋田・山形
【関東:5都県】 東京・埼玉・茨城・栃木・群馬
【信越・北陸:3県】 新潟・石川・福井、
【東海:1県】 静岡
【近畿】 、
【中国】
【四国】
【九州・沖縄:1県】 福岡
(産経新聞11月14日(水))
【震災がれき説明会 抗議グループが大騒ぎ「ふざけんな!」】
「何をするんや! ふざけんな!」。雷雨の中、激しい怒号が飛び交った。13日夜、大阪府と大阪市が開催した東日本大震災で発生したがれき試験焼却の説明会。抗議するグループ約40人が会場の此花区民ホールの建物に侵入し、逮捕者を出す騒ぎに発展した。
府市によると、グループは昼すぎから会場周辺に集まり、老人福祉センターや図書館を併設する区民ホールの建物に侵入。鳴り物をたたきながら、「焼却反対! がれきは危険!」などと気勢を上げ、ホールで会場の設営を進める職員に示威行動を繰り返した。
府市は説明会の運営に支障が出るとして警察に協力を要請し、全員を建物の外へ押し出した。この際、一部の市民が警察官ともみ合いとなった。
府市の震災がれき受け入れをめぐっては、橋下徹市長と松井一郎知事が出席した8月の説明会でも、抗議するグループが声を荒らげながら2人に詰め寄ろうとする一幕があった。大阪市役所周辺では焼却反対を主張するグループがテントを張って泊まり込みで抗議を続けており、府市と警察は今月24日開始予定の試験焼却に向け警戒を強めている。
【2012年11月24日 花熟里】
東日本大震災で被災し、地盤沈下した岩手・宮城・福島の3県沿岸の12市町の26地域で計画されており、『多くの地区で1〜6メートル程度嵩上げする予定だが、宮城県女川町は最大17メートル嵩上げし、海抜を18メートルに引き上げる。かさ上げの高さは5階建てマンションに匹敵する。』となっています。
数メートルの嵩上げは、常識の範囲内ですので理解出来ますが、最大17メートルもの嵩上げには首をひねらざるをえません。 高層ビルのない沿岸一帯に、突如として、17メートルの高層の構築物群が出現するのです。 費用も想像がつきませんし、風向きへの影響も大きいと思われます。 なによりも、風景がガラット変わります。 美しかった三陸沿岸の風景への配慮はどこまでなされるのでしょうか。(私は訪れたことはありませんが) 新聞発表の内容が事実だとすれば、数百年に1回という巨大津波への対応としては、過剰な対応と思わざるを得ません。
人間の浅はかな知恵など、自然脅威の前では無力で、どんなに準備していても「想定外」が常に付きまといます。 巨大津波には、とにかく「高い場所に早く逃げる」につきます。生活を取り戻すのに必要な最小限の盛り土にとどめて、後は、自然とうまく付き合うのがよいのではないでしょうか。
また、被災地に残されている可燃性ガレキの山には憤りを覚えます。 政府は、日本各地で焼却を引き受けるように指導してきましたが、全国各地で今も受け入れ絶対反対運動が繰り広げられています。 大阪では、震災ガレキ受け入れ反対派の人々が、受け入れに反対して、市役所前にテントで寝泊まりし反対の意思表示を行ったり、府と市の説明会の会場では40人が妨害行為を行ったりして、4人が逮捕されています。 他の自治体でも、程度の差がありこそすれ、反対派の感情的な行為が過激化しています。 今のところ、震災ガレキ焼却受け入れを表明したのは、13都道府県に留まっています。
橋下大阪市長が、19日に難波の高島屋前の街頭演説で、「「いつからこんな勝手な国民が増えたのか」と発言しましたが、全くその通りと思います。
しかし、私は、震災ガレキは基本的には、被災地で処理すべきと思っており、本ブログでも度々述べてきました。 可燃性ガレキは被災地に焼却炉を建設して焼却すべきで、この焼却施設で働く人も雇用出来るのです。 震災後速やかに焼却場を建設しておれば、今頃は、可燃性ガレキの大半が焼却処分されていただろうにと、残念でなりません。焼却灰や不燃性のガレキは、地盤沈下した土地のかさ上げに優先して利用すればよいのです。ガレキを広域処理すると言う政府の被災地の人気取りの無責任な方針に憤りを覚えます。
さらに、指定廃棄物処理場の場合も政府の無策に目を覆いたくなります。除染等で集められた土壌などに、1キロ当たり8000ベクレル以上の放射性セシウムが含まれる場合、「指定廃棄物」として、発生した都道府県で処分することに政府が決定しました。 最終処分場候補として報じられた、茨城県高萩市、栃木県矢板市は、いずれも、政府に対して白紙撤回を申し入れています。政府の決定が地元との合意形成と言う手順を踏まなかったことが最大の要因ですが、放射性物質汚染への国民の極端な忌諱感が背景にあります。
指定廃棄物に該当する土壌等は、置き場がないので、公園や民家の空き地などに野積みされている姿がTVで度々流されますが、政府の「発生自治体での処分」というその場しのぎの方針の破綻を示しています。
確信犯的な反原発・反放射能運動に洗脳されて、残念ですが今や多くの日本国民は原子力の関して、理性的に捉えることが出来なくなっています。
自治体や政府が地元の説得に努めても、時間の無駄に過ぎません。私は、指定廃棄物は、福島第一原子力発電所の隣接地を政府が買い上げて処分場を建設すべきと再三、本ブログで述べてきました。 福島県民の期待を裏切ることになりますが、政府は、方針の変更と福島県民に素直に謝罪する時に来ています。
<以下yahoo情報より借用>
1、ガレキ処理状況
(岩手県)
ガレキ総量395万t,(広域処理必要量43万t、県内処理量352万t)
(宮城県)
ガレキ総量1200万t (広域処理必要量91万t、県内処理量1109万t)
2,ガレキを受け入れを決定した都道府県(11月15日現在)<yahoo情報より借用>
【北海道・東北:3県】 青森・秋田・山形
【関東:5都県】 東京・埼玉・茨城・栃木・群馬
【信越・北陸:3県】 新潟・石川・福井、
【東海:1県】 静岡
【近畿】 、
【中国】
【四国】
【九州・沖縄:1県】 福岡
(産経新聞11月14日(水))
【震災がれき説明会 抗議グループが大騒ぎ「ふざけんな!」】
「何をするんや! ふざけんな!」。雷雨の中、激しい怒号が飛び交った。13日夜、大阪府と大阪市が開催した東日本大震災で発生したがれき試験焼却の説明会。抗議するグループ約40人が会場の此花区民ホールの建物に侵入し、逮捕者を出す騒ぎに発展した。
府市によると、グループは昼すぎから会場周辺に集まり、老人福祉センターや図書館を併設する区民ホールの建物に侵入。鳴り物をたたきながら、「焼却反対! がれきは危険!」などと気勢を上げ、ホールで会場の設営を進める職員に示威行動を繰り返した。
府市は説明会の運営に支障が出るとして警察に協力を要請し、全員を建物の外へ押し出した。この際、一部の市民が警察官ともみ合いとなった。
府市の震災がれき受け入れをめぐっては、橋下徹市長と松井一郎知事が出席した8月の説明会でも、抗議するグループが声を荒らげながら2人に詰め寄ろうとする一幕があった。大阪市役所周辺では焼却反対を主張するグループがテントを張って泊まり込みで抗議を続けており、府市と警察は今月24日開始予定の試験焼却に向け警戒を強めている。
【2012年11月24日 花熟里】