蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

鳩山会館  文京区音羽

2014-04-03 22:25:57 | 古民家、庭園
桜の咲く神田川を背にして北を向けば、護国寺への参道が一直線に通る。
参道の左側は目白台地、右側は小日向のある関口台地。
鳩山家はこの地に明治24年に居を構えた。


鳩山会館は大正13年に関口台地の端に建てられた。入り口は護国寺へ向かう音羽通りに面し、結構な急坂を上っていくことになる。




少し息をはずませて台地を上りきると、鳩で装飾されたこの館の全貌が見えてくる。鳩山一郎の友人の岡田信一郎のせっけいである。


大理石で作られた玄関前の階段には、赤絨毯が敷かれている。


格式の高い第1応接室。




ぐっと明るく、リラックスした感じの第2応接室。
第1応接室との間は、360度回転できる特殊な蝶番でぴったりと閉め切ることができる。


応接室の南側は、日当りのよいサンルームが占める。
実はこの館の中で一番居心地の良さそうな場所である。


応接室の奥にある食堂は英国スタイル。座る席も厳密に決められていたそうで、いささか窮屈そうだ。


二階への階段室の天井高を使って、ステンドグラスをはめ込んだ窓が効果的に使われている。


こちらのバラ花壇は有名だが、訪れたときには芽吹きも見られなかった。
その分、建物の姿が分かりやすかった。


神田川の桜  咲き出し

2014-04-01 23:06:06 | 自然
神田川は江戸の水系の多くを担った平川の支流であったが、お江戸の街で最も早期に水道システムが設置された場所でもあった。


急速に桜が開花した日の早朝に神田川を訪れた。
三部咲き程度なので花に勢いはないが、花弁が開きすぎない清楚な姿を見ることができた。




神田川の南岸は大正期まで灌漑が進まず荒れ地であった。北岸の椿山荘は山県有朋の本宅であった。この下流にある後楽園は徳川家光の下屋敷であった。


その昔に比べると神田川の水質はとてもよくなっている。それを背景に早朝の開花の様子を撮影した。


神田川沿いの桜はいずれも、古木に達するには程遠い樹齢で、生がいい。
咲き出しにも関わらず、空を覆わんばかりの姿である。