東京国立博物館の建物が建つ辺りは、江戸時代には寛永寺の本坊であったそうだ。という事はその裏庭も寛永寺の由緒ある庭だったようだ。
明治以降になって、様々な茶室が移築されたが、お江戸の面影を今に伝えるのはこの池を含めてごく限られた要素のようだ。
春草盧は元々は17世紀前半に、淀川沿いに休憩所として建てられたのだが、その後幾度も(それも関東で)移築されたそうだ。
すっかり時代がついた姿に、葉桜の取り合わせ。
春の庭園公開の最終日となってしまったが、生き生きとした新緑が寂びた造りの建物に活気を添えるような気がする。