蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

鷹見泉石記念館  古河市

2008-04-29 18:05:50 | 古民家、庭園
鷹見泉石は蘭学者として名高いそうだが、浅学にして私はその名を知らなかった。しかし、この屋敷を理解するには、古河藩の老中、鷹見家の屋敷と考えるのが分りやすい。


古河城の目の前、東京で言えば内堀通りに面したような場所に、広々とした敷地を構えている。






老中の屋敷なので玄関は立派だが、殿様や公家の屋敷ではないので、どことなく田舎家らしい雰囲気が漂う。運よく、庭木が花の時期だった。




蘭学者の家だけあって、庭には中国由来のめずらしい花も見られる。










10畳の居間や、奥の8畳は、雅とはいえないが力強い縁側により庭と結ばれている。日本家屋の半分内で、半分外のようなたたずまいが、自然に対して拒絶的でなくて好ましく感じられる。
奥の8畳から、家をつきとおすようにして、先ほどの花を見通す。




裏庭への降口の靴脱ぎ石と、とその脇にある水鉢。台所の脇にあるスペースなのだが、そんなところにも神経が行き届いた造りになっている。



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4 コメント

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美しい! (シャレード)
2008-05-01 16:31:36
武家屋敷なのに優しさがありますね♪

門の脇のケヤキ?の大木がのしかかっているのですが、塀に粋さがあって!
茅葺の入母屋の入り方も限り無く小さくまとめていて、実に美しい勾配です。
縁側を通して見る庭。緩衝地帯ですものね中と外の♪

瀟洒な細格子の組子からも武家屋敷の匂いがせずで、
当主の意識は武家ではなく、
優しい美に対する感性を持つ蘭学者であろうことが偲べます。

実によく磨き込まれた縁側の雨戸の一筋の細さに吃驚しています。
キット無双のある雨戸が静かに滑るのでしょう♪

ここは機会があれば、是非、拝見したいものです。
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お邪魔します (卯月)
2008-05-01 21:10:16
ブログへ来てくださってありがとうございます。

すばらしいブログですね。
なんというか幅が広い!

富山の名物もちらりほらりと記事にあるようで
嬉しいです。

しっかし渋いお屋敷だなあ。
機会があれば行ってみたい・・でも遠い。

豪邸ですよね。
記念館のサイトでみた間取り図はすばらしかったです。


ではまた遊びに来ます~。
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Unknown (kikouchi)
2008-05-01 21:53:46
>シャレードさん
古河の道筋は、おそらく御維新以前から変わっていないようです。駅のすぐ南、東北本線を跨ぐ重要な道筋でも、曲がりくねり、太くなり細くなりのあり方はその昔と変わらないようです。
古河の城跡は歴史館になったり、文化に力を入れるめずらしい町のようです。
こちらの記念館も蕎麦屋も、駅から数百メートル。そして、蕎麦屋さんは、おつまみものの品揃えもよろしいようで。
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Unknown (kikouchi)
2008-05-01 22:09:35
>卯月さん、いらっしゃいませ
過分なお言葉を頂戴し、どのように御返答申し上げたものやら。
そもそも、卯月様のブログにては不思議な格調の高さを感じ、勝手にお邪魔いたしました次第です。写真の質も見事ながら、騒がしく通俗的な事の多き今日に、実に清涼感漂う日々をつづられる、その面白さはなかなか類を見ないものと感じております。
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