蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

天目山栖雲寺  大和村

2013-11-29 23:17:30 | 古民家、庭園
甲府盆地は厳しい山に囲まれている。南に富士山、西に南アルプス。そういう有名な山は無いが、北側もトレッキングの名所のようだ。
笹子トンネルを抜けて直ぐに北上する県道218号線をどんどん登って行くと、栖雲寺に行きつく。


県道沿いの駐車場に車を停めて、本堂の裏庭になる石庭の脇の階段をどんどん登って行く。
この庭は、南北朝時代の高層業海本浄の作庭だという。


結構な急斜面を登って行くと次々、新たな場面が展開する。
それにしても、これだけの巨石をどうやってこの庭に運び込んだのか。
そして、それぞれの石は水害などで流されてきたようには見えず、見事に計算されて配置されている。


ひときわ目立つ鯉魚石。


訪れたのは紅葉がちょうどよいタイミングであったようだ。




登山道のような石段をどんどん登っていくと、石組の最上部にたどり着くのだが、この庭はそれでは終わらない。




ここから先は巨石の積まれた世界。この庭をこれだけ上がった所に、途方もない巨石が据えられている。


座禅石の前の、4本揃った木の幹が、はっきりと結界を感じさせる。




忿怒石に呑みこまれたような奥には、地蔵のような姿が見える。



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4 コメント

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Unknown (j-garden-hirasato)
2013-11-30 18:13:43
おー、
ここにも行かれたんですね。
果たして、
ここが日本庭園に含まれるのか、
実に微妙な存在です。
個人的には、自然の岩を見立てたものと考えています。
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Unknown (雪だるま)
2013-12-01 08:12:43
山岳信仰が
息づいていそうな雰囲気ですね

これは庭園と呼ぶよりも
自然に手を加えた造形と呼んだほうが
しっくりくるような気がしますが(笑
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Unknown (kikouchi)
2013-12-02 02:19:08
>j-garden-hirasatoさん
重機もない南北朝の時代に、こんな急斜面に何トンもの石を配置することは、非常に大変だったのは直ぐに見て取れます。
しかし、これ程までに見どころのある庭を、美たてだけで造れるものか、と言われるとそれもまたあり得ないような気がします。
鎌倉時代から南北朝にかけて、実にエネルギッシュな人々が活きた時代で、それなりに人の手が入っているのではと想像します。
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Unknown (kikouchi)
2013-12-02 02:27:47
>雪だるまさん
山岳信仰の雰囲気は強く根付いている感じがしました。
でも、もしかしてですが、寺の北側に本当に意味のある庭を配置し、裏山の上の方まで石組を造営するという禅寺などでよく見かける様式は甲府盆地では実施しやすい地形に恵まれたのかもしれませんね。
もちろん、発生したのはこの地とは限りませんが、それを実践しやすい土地であったような印象があります。

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