江戸時代までは南禅寺周辺にも広大な塔頭が広がっていたようなのだが、廃仏毀釈で失われ、大寧軒は一時は茶道の家元に使われていたそうである。
入り口も、高価で重量は軽そうな茶味がかった造りである。それを一歩庭に踏み出せば・・・
前日までの雨が用意した、苔に生気の溢れる庭である。
主屋の前の見どころから庭を眺めれば、三柱鳥居や五重塔が一望できる。
しかし、この庭の一番の見どころは苔だと思う。前日までの雨が、それを見事に演出した感じもした。
石と苔と鳥居と流れ。これは、どれも文句のつけようもなく美しい。
茶道の目は、ただ者ではなかったのだろうか。
宗教性は見られないという点で、世俗的な庭なのかもしれないが、精神的なものを大事にする点では全く劣るようなものは何一つ感じられなかった。ただ、琵琶湖疏水の水が自在に使えるようで、いきなり立ち上がった石から水が流れ出す姿にはいささか不自然な印象を持った。
入り口も、高価で重量は軽そうな茶味がかった造りである。それを一歩庭に踏み出せば・・・
前日までの雨が用意した、苔に生気の溢れる庭である。
主屋の前の見どころから庭を眺めれば、三柱鳥居や五重塔が一望できる。
しかし、この庭の一番の見どころは苔だと思う。前日までの雨が、それを見事に演出した感じもした。
石と苔と鳥居と流れ。これは、どれも文句のつけようもなく美しい。
茶道の目は、ただ者ではなかったのだろうか。
宗教性は見られないという点で、世俗的な庭なのかもしれないが、精神的なものを大事にする点では全く劣るようなものは何一つ感じられなかった。ただ、琵琶湖疏水の水が自在に使えるようで、いきなり立ち上がった石から水が流れ出す姿にはいささか不自然な印象を持った。