蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

後楽園(2)  岡山

2015-11-10 22:36:44 | 古民家、庭園
後楽園の中の建物は戦災で大きな被害を受けたが、江戸時代の絵図を基にした復旧が行われているという。


延養亭は藩主がこの庭園を訪れた時の居間として使われた。




建物の前や脇の庭は、細かく作り込まれている。


廉池軒 18世紀後半にこの庭園の基礎的な作庭を仕上げた池田綱政が、最も好んだ亭である。


振り返れば、大運河のような波一つ立たない池の姿があった。




庭園内に設置された庭を楽しむための装置は遊び心に満ちている。
しかし、それらが全て公開されているわけではない。




かつては藩主が庭園をめぐる際の休息所として作られた流店。
緑の庭に建てられた亭の、柱の細さが格を現している。


広大な広がりのある芝生の中に建てられた休み所。
確かに、芝生からの照り返しは厳しく、夏場には休み所が必要になる。


これ程までに、水の流れの涼しさを洗練された形で演出した建物は、実に他に知らない。
この庭には曲水という、平安時代以来の要素がしっかりと加えられているとしても、それはこの庭が作庭された時代に生き生きとしていた技術ではなさそうである。