柴田家庭園（2） 敦賀市

敦賀湾は天然の良港で港の近くには平地が広がり、その背後には天然の要塞とも言うべき山地が控えている。現代においても渋滞が多いのは、そのような地理的特徴が影響しているように思う。


柴田氏は豪農として栄え、新田開発によりこのような門構えの屋敷を構えた。残念ながら現状では、建築物は一部荒廃している。




玄関脇の小ぶりな門をくぐり庭を見渡せば、池も橋もそれなりの風格を見せてくれる。


書院の脇の手水にしても、なかなか格が高いように感じられる。


こちらは野坂山を借景とするお庭。江戸初期に遠州によって造園されたと伝えられるが、ちょっと違うように思われる。


こちらの書院は小浜藩主の休み処であったらしい。




この庭の一番の見どころは、中の島とそれに架かる2本の橋である。書院からの眺めとして、きっちり用意されている。


この庭は幸いにして回遊できるので、池の奥に回れば繊細な流れも目を楽しませてくれる。