ガイドブックを見ると、まず方丈へ上がって、とあるのだが、残念ながら刻一刻と澄んだ春の日の日差しは西に傾いていく。
まことに無礼ながら、時間もなく方丈はまたの機会として庭園に直行した。夢想国師の作の石組は、かなり広い池の彼方。
中心となる石組は曹源池にそそぐ流れである。池は下流で広さを増し、いくつかの出島(半島)がアクセントとなる。
池の西方から東を望む。庭園の肝は画面に入っていないのだが、こんな感じと想像していただければ誠に幸いです。
天龍寺はこの時点においても広大な寺社を所有している。嵯峨野の竹林を近くに見る。竹林は数百メートルの深さで続く。流石に京都の寺院の奥深さを感じた。