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『治安維持法とわたし 戦後編』発行へ!

2009年09月17日 | ただ今、編集作業中の本

 2007年に発行した『治安維持法とわたし 戦前編』の続編を間もなく発売します。

 著者の桑原英武さんは若くして職業革命家をめざし、学業半ばで左翼労働運動に身を投じ、検束・留置、治安維持法違反で懲役刑を受け出獄、その後、前歴を隠して医師資格を取得しました。そして戦後は医療民主化運動はじめ多方面で活躍、まさに「小説よりも奇なる」破天荒な人生を歩んでこられた方です。

 1945年9月、阪大病院第2内科に復職された桑原さんは、院内の民主化、地域の医療民主化運動に積極的に参加し、特に民主的医療機関の全国的な組織化に取り組まれ、今日の全日本民主医療機関連合会の基礎作り、特に大阪の民主的医療運動の発展に精力的に取り組んでこられました。

 また医療界の第1線から退いた晩年には、大阪に治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の支部をつくるために尽力、現在の同大阪府本部が全国最大の組織になる基礎を築き上げました。

 『戦前編』発行は話題となり、多くの読者の方から続編への期待が寄せれられ、その後桑原さんは治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟大阪府本部機関誌『不屈』に連載を再開されましたが、昨春より体調を崩され病床生活を送られることとなりました。

 以上のような経過から已む無き事情により未完に終わっているとはいえ、戦後の活動経験を残しておきたいとの思いに駆られた原稿をここにまとめられ『治安維持法とわたし 戦後編』として発行することになりました。ぜひお読みいただきますようお願いします。発売は10月10日予定です。

 またこの本には巻末資料として、かつて桑原さんが関わって出版された『生理休暇読本』『代用監獄(ブタ箱)の研究』『なぜいま時効不適用条約か』という、現在は入手不可となった文献を掲載しました。こちらも合わせてご覧ください。

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