来ました! ビジネスチャンス!(笑)
今、台湾で霧社事件の映画が大ヒット上映中です。
霧社には2000年に取材旅行で訪問したことがあります。その関係で機関紙出版では4冊の事件関係の本を出版しました。興味をお持ちの方、ぜひお読みくだされば幸いです。
本はコチラです。
小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、元秘書3人が政治資金規正法違反(虚偽記載)に問われた事件で、東京地裁(登石郁朗裁判長)は26日、3人の元秘書らいずれにも有罪判決を下しました。
判決は、小沢事務所の会計処理について違法性を認定。「合理的説明なく4億円の存在を隠そうとした」と述べました。水谷建設からの1億円の裏献金についても検察側主張を認めたので、全面否認していた元秘書3人がいずれも有罪とされたことで、同事件で強制起訴され10月6日に初公判を迎える小沢元代表には厳しい情勢となっています。
小社の関連書はコチラです。
大阪の9月と言えば岸和田だんじり祭りです。17日がパレード、18日が宮入りです。観に行けない方、ぜひこの写真集をお楽しみください!
そして10月からは岸和田出身のファッションデザイナー、コシノファミリーの朝ドラがNHK大阪制作で始まります。岸和田にたくさんの観光客が訪れそうです。ということで、ぜひ記念にこの写真集をお薦めします。
ちなみに、いま放送中の「おひさま」の舞台、安曇野にもたくさんの観光客が訪れています。そして、わが社にとって安曇野と言えば『山のぼりねこ、ミケ』です。なんと、安曇野近辺の書店や土産物屋さんでも販売していますので、観光客のみなさんにも購入していただいているのです。
写真集『岸和田だんじり祭り』はコチラです。
阪神大震災の経験から、地震災害から個人の生命・財産を守る方法、防災を基本においた地域づくり、街づくり、地震に強い都市計画など、市民として知っておいたほうがよい全57話をまとめました。副題は「市民の生命と財産を守る本」
ただし、新刊本ではありません(1995年発行)
〈著者〉長野晃/長野くに子
*詳しくはコチラです。
何をいまさらと言われる方もおられるでしょうが、やっぱり「カマやん」はオモロイです。第1巻がこの世に出てからもう23年が過ぎていますが、今日の時代を反映しているのでしょうか、まだまだ読まれている本です。在庫僅少、品切れという巻もありますが、まだお読みでない方、お薦めします!
「カマやん」とは4コマまんがの主人公で、本名不明、年齢不詳、天涯孤独、結婚歴無し、決まった勤務先無し、生まれながらの日雇労働者、マイホーム無しのドヤ住まい、時に野宿もする無い無い尽くしの作者の頭の中に住むキャラクターです。詳細は本をお読みいただくとして、しかし、このまんがで展開される彼の人生には、数多くの実在した釜ヶ崎住民たちが象徴的に現れてきます。
釜ヶ崎とはJR環状線と南海電車本線と南海電車天王寺線に囲まれた三角地帯のことで、通天閣やジャンジャン横丁で有名な新世界、昔の飛田遊郭に隣接し、日雇労働者の街です。そこには日本中から貧困で追われた人たちや、失業・倒産・離農・借金・事故など、また差別や偏見などで追われた人々がたどり着いてきます。中には自らの意思で来た人もいるという、まさに日本の「難民街」であり、この狭い地域に1万人とも1万5千人ともいわれる人々が住んでいます。
釜ヶ崎〈ドヤ街〉まんが日記
ありむら潜 著
四六判 200ページ 定価1030円 在庫あり
ISBN97848890022
大都会は海、人は漂流者。今日の釜ヶ崎に新住人が流れ着く。失業や倒産などによってはじき出された人々が肩寄せ合って暮らす街〈釜ヶ崎〉をウルトラ楽天家のカマやんとユーモアたっぷりに歩く。
●目次から
第1部 〈釜ヶ崎〉きのう・今日・あす
第2部 〈サラリーマンに送る〉不況・失業・日雇いのすべて
第3部 〈サラリーマンに送る〉釜ヶ崎人生・その人びと
第4部 そして、カマやんの放浪はつづく
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釜ヶ崎〈ドヤ街〉まんが日記③ 英訳付
カマやん、アジア太平洋を行く
ありむら潜 著
四六判 200ページ 定価999円 在庫僅少
ISBN9784889002287
「日出る」経済大国日本の裏側を描いた第3弾。英訳付きでアジア各地をカマやんがご案内
●目次から
第1章 外国人労働者がやってくる街
第2章 カマやん、アジア太平洋を行く
第3章 近ごろの釜ヶ崎暮らし
第4章 けったいなニッポン小市民
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日本お笑い資本主義 英訳付
釜ヶ崎〈ドヤ街〉まんが日記④
ありむら潜 著
四六判 200ページ 定価999円 在庫あり
ISBN9784889002461
混迷を極める日本株式会社はどこへ行く。バブルのツケに泣く大不況の長いトンネルに出口はあるのか。見せかけの経済大国日本の姿を描く。短編劇画付き。
●目次から
第1章 大不況 右往左往
第2章 逆経済難民カマやん
第3章 バブル今昔物語
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カマやんの曲がりかど
釜ヶ崎〈ドヤ街〉まんが日記⑤
ありむら潜 著
四六判 200ページ 定価1000円 在庫あり
ISBN9784889008067
日本が戦後最大の曲がりかど〈世紀末〉に立つなかで、カマやんも自分の人生を振り返る。本当の人間の強さを武器に21世紀型市民をめざす楽天的自由人、カマやんの出口探しの旅は自己変革から始まる。
●目次から
第1章 釜ヶ崎はたそがれて
第2章 ニューメディアで笑う
αの章 カマやんの曲がりかど
第3章 〝危機ざんまい〟のニッポン
第4章 カマやんの南北放浪
第5章 〝解決師〟カマやんだァ
第6章 漂流少年フワフワと住む
労働運動機関紙の先達といえば『労働世界』(1897~1901)ですが、今年はその創刊者片山潜の生誕150周年でした。
私と片山潜の出会いは1996年11月の関西勤労者教育協会・戦前の出版物を保存する会主催の「片山潜バスツアー」にお誘いを受けたことが始まりでした。当時私の上司であった小森孝児さんと一緒に参加、バス中で〈クイズ・片山潜ABC〉を解きながら生家のある岡山県久米南町羽出木に向かいました。記念碑への献花、資料館の見学、そして生家でおにぎりや漬け物をご馳走になりながら、猿橋真(当時:関西勤労協副会長)の「日本の労働運動と片山潜」と題する講演を聴いたことを覚えています。
片山潜は1859年(安政6)、現在の岡山県久米南町で庄屋の家に生まれました。明治の開国を数年後に迎えるこの時期、全国には大凶作による米価高騰、生活困窮、課役重税、村役人の乱脈などで農民や庶民の暴動、打ち壊し、また百姓一揆が広がり、遠くヨーロッパでは国際労働者協会が作られた頃でした。
小学校時代より学問好きだった潜はより高い学問を志して上京、印刷工、漢学塾などを経て25歳で渡米、その後13年間働きながら大学を転々としつつも学びを深め、キリスト教入信、そして社会主義に目覚めていきます。
37歳の時に帰国、1897年にキリスト教社会主義の立場から東京に貧しき人々のための社会事業施設「キングスレー館」を開設。また日清戦争後の社会情勢を背景に労働運動が巻き起こる中、高野房太郎らと労働組合期成会を結成、日本初の労働組合である鉄工組合の発会を行い、そして労働運動の本格的な機関紙『労働世界』を創刊したのです。
発行は労働新聞社が行い、タブロイド判10ページ、1部2銭、個人購読制、月2回刊で100号まで発行されています。創刊号では「労働世界の目的は『労働は神聖なり』『団結は勢力なり』との金言を実行する」と約束し、「これはそれまで労働が下賤な仕事として見られ、労働者の団結など全く考えられなかったことに対する、新鮮な叫びだった」(隅谷三喜男)のです。
毎号の最後のページは英文欄で、労働運動の先輩にあたる英米などの労働運動情報などが載っていて、世界に開かれた目を養うことも編集方針の1つでした。
現在『労働世界』の実物を目にすることは残存自体が稀少なため困難ですが、その復刻紙面の一部を『〈労働世界〉と片山潜』(解説・小森孝児、監修・隅谷三喜男・1997年・日本機関紙出版)で手にすることができます。最も遅くに発見された4号分と2色刷の創刊号を含む全10号分90頁を解説書と参照資料紙面付きのセットにしています。
手にすれば日本の労働運動草創期の機関紙活動の熱きパワーを実感することができます。
昨日の川柳大会に持っていった本ですが、以前にこんな川柳の本を出していました。
海上の米軍基地建設問題に揺れる沖縄の名護市。市内のスナック「手水」で酒を酌み交わしながら地元住民たちが自由自在にそれぞれの思いを綴った川柳がトイレに所狭しと張り出されていました。
基地問題だけでなく、住民投票、県民投票、薬害エイズ問題、住専問題、官僚汚職、消費税ほかさまざまなテーマで作られた句は何冊かの手作り冊子にまとめられ、そのうち約800の句をこの本にまとめました。
誰でも気軽に作れるのが川柳の何よりの魅力でしょうか。トイレに張り出すというのがおもしろいですね。ママさんの伊波美津子さんは着物がよく似合う素敵な方で、酒の魅力か、ママの魅力かどうかは知りませんが、たくさんの人が通っていたスナックでした。
こういうスナックがあると新聞記事で知り、すぐにウチの編集者が名護に飛び、呑めないお酒を飲みながらママさんを数日かけて説得してできた本です。
現地で行われた出版記念会に行き、その夜は「手水」で2次会でしたが、その時の名護のみなさんの宴会芸のハチャメチャぶりは今でもよく覚えています。
『沖縄の世直し川柳』名護市
スナック「手水」選
伊波美津子
四六判 定価1300円
ISBN9784889008098
●もくじ
はじめに
沖縄の戦跡・観光ガイドマップ
名護市〈中心部〉地図ガイド
名護市街&スナック手水の写真ガイド
第1章 〈海上ヘリポート基地など編〉
第2章 〈海上ヘリ基地・住民投票〉編
第3章 〈ふたたび基地問題ほか〉編
第4章 〈スポーツ、県民投票ほか〉編
第5章 〈住専・薬害エイズ・いじめほか〉編
第6章 〈スポーツ・お酒ほか〉編
巻末資料 基地問題とこれから
在沖米軍基地位置図
●サンプル紙面(ダブルクリックしてください)
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わいらのだんじり祭り、ソーリャ、ソーリャ
300年の伝統支える人間たちの熱い姿
“勇壮”“豪快”“華麗”な昼の顔と“優雅”な夜の顔をあわせ持つ岸和田だんじり祭り。歴史を支えてきた人々の実相は路地裏の風景にあり、今日の社会が喪失してしまった最も人間的な存在のありようを岸和田祭りに求め、モノクロ写真の銀塩という技法で表現したこの〈岡田満写真集〉に、岸和田だんじり祭りの本質が見えてくる。
さて、選挙は佳境に入っていますが、だんじり祭りの季節がやってきました。観に行く人、行かない人、いろいろですが、ぜひこの写真集を手にしてください!
『岸和田だんじり祭り』岡田 満 写真集
B4判変型 モノクロ 118ページ
定価2000円
ISBN9784889008159
●もくじから
第1章 初夏明けの街 すみずみから
第2章 老いも若きも呼吸があい
第3章 引く 飛ぶ 轟々
第4章 市民が主役の劇空間
第5章 娘たちの素顔
第6章 裏通り 路地裏から
岸和田とまつりの歴史 玉谷 哲 岸和田市教育委員会
ソーリャ ソーリャ わいらのだんじり祭り 岡田 満
●著者紹介
1946年大阪市生まれ。
ブナ原生林写真で視点展・奨励賞、第5回林忠彦賞受賞。
徳山市美術博物館にコレクション。
日本写真協会会員、日本リアリズム写真集団所属、個展多数。
*お問い合わせ、ご注文はコチラからどうぞ
本年度アカデミー賞の最優秀主演男優賞〈ショーン・ペン〉、最優秀脚本賞〈ダスティン・ダンス・ブラック〉を受賞、8部門にノミネートされた『MILK』を観てきました。
1970年代のアメリカでマイノリティのために闘った政治家、ハーヴェイ・ミルクの人生最後の8年間を描いた実話に基づいた映画です。
サンフランシスコのカストロ地区と呼ばれる性的マイノリティであるゲイの人たちが集まる場所に恋人と移り住んだミルクは、自らゲイであることを公言し、同性愛者や有色人種、シニア層などマイノリティのための政治の実現を目指してサンフランシスコの市政執行委員に立候補、4度目の挑戦で初当選を果たし、マイノリティ支援のための条例制定に行動しましたが、国民投票で条例が決まった後、敵対していた市政執行委員に銃殺されました。追悼に集まった市民の行列は3万人にもなり、手に手にされたろうそくの輝きはまさに希望の光となりました。
いい映画でした。感動しました。交歓シーンもきれいに撮れていました。最後の3万人行進がすごい。性的マイノリティだけでなく、いろんなマイノリティ運動の象徴的な人になっていったのですね。独立宣言、自由の女神の精神・・・そういうものが大本にあるアメリカだけど、やはりそこに依拠したたたかいで勝ちとっていかないと、コトは進まなかったんですね。やはりこういう映画にアカデミー賞を授けるというアメリカという国の大いなる一面には感心するものです。
その一方での日本、せっかくの映画なのだからもっと広く長くロードショーできればいいのにと切に思います。なかなか難しいんですね。
ということで、この映画で日本における性的マイノリティについて関心を持たれた方はぜひこちらの本をお読みください!
余談ですが、編者の杉山貴士さんはこのカストロ地区を研究のため訪問したことがあります。また当時ミルクと一緒に条例制定のために闘ったトム・アミアーノさん(現・サンフランシスコ市議会議員)とも知り合いで、彼はこの本の中に書かれている「府中青年の家事件」の証人として東京地裁で証言され、その時彼はサンフランシスコ教育委員会委員長(もちろんゲイであることをカミングアウトし教育委員にトップ当選)でした。
7月5日投開票の兵庫県知事選挙の「憲法が輝く兵庫県政をつくる会」の擁立候補者が決まり、昨日発表されました。同会が発行した2冊の本を出版させてもらった立場として、待ちに待った日となりました。
これから一段と強く7月5日に向けて兵庫県民の良識を掘り起こす運動が繰り広げられていくと思いますが、これを機に私としましてもこの2点の書籍の普及販売に、力を入れていかなくてはと思い新たにしています。
またドキュメンタリー映画「鶴彬」製作・普及を成功させる会の会長・深井一郎さんが朝日新聞のインタビューに答え、鶴彬の魅力について語っておられます。
『反戦川柳作家・鶴彬』(深井一郎著)の重版(第3刷)が出来上がってきた。
修正箇所が何ヵ所かあり、おまけに製版システムが今のシステムになる前に初版が出た本なので、いろいろと手間がかかったものである。鶴彬の生地・石川県を中心に映画化が決定、この9月クランクインし、来春3月から公開される。監督はあの「北辰斜めに射すところ」の神山征二郎氏。一応この本が原作本になるので各方面から問い合わせがあり、ようやくこれで何とか対応できることになった。
深井一郎著
四六判228ページ
定価1365円
ISBN978-4-88900-810-4
詳しい内容はこちらから