ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

『龍―RON―』

2009-01-22 | マンガ
大変だった。

『龍―RON―』全42巻を読むのは(苦笑)。

すっごく、すっごく、大変だった。

「鰹節」を書きながら読破するのは(爆)。



これは、太平洋戦争を背景とした、大河ドラマだ。

亭主がドッサリと買ってきた。

これを「大人買い」と言うの?(笑)

(村上もとか著、小学館、ビッグコミックス)













日本史の時間に習いそびれた近現代史は
全く頭に入っていない。

私にとっては空白の日本史の学習にもなる。

「小学館漫画賞」を『墨攻』の次の年に受賞したそうだ。








最近 寒い上に風邪気味で 外に出ていない。正月に撮った写真ばかり。
春になったら甘いキャベツになる?






主人公の龍(りゅう)は 京都の学生。

ずば抜けた体格と 丈夫な身体と 運動神経を生かして
武道専門学校(通称:武専)で 剣道に邁進している学生だ。

その程度だったら、ついていける。

同じ作者の『六三四の剣』見たいな感じで読んでいける。

かもしれない。

(『六三四の剣』も 後半は読んでいなかった。)

京都に住んでいるなら、舞妓との恋も必須(笑)だろう。

一方、龍の妻となる 田鶴ていの出世物語でもある
(実在の日本女性初の映画監督がモデル)。
 





けれど、龍は 秘宝を追って中国に渡り、
記憶をなくして中国人・龍(ロン)となり、
上海の暗黒界で顔役になり・・・。

その上、奥地の山の中で中国武術を極め、
馬賊の親方となって 
更に秘宝を追い求める・・・。

となってくると、ついていくのが大変(苦笑)。

身の丈に合わないマンガは 理解も難しい?



同じように 
主人公が 急速に進歩したり 昇進したりすると、
『サラリーマン金太郎』もそうだったが、
鼻白む思いというか、応援する気もなくなるというか、
ついていけないのだ、私には。

感情移入ができなくなっちゃうんだなあ。

唖然・呆然として ただ眺めるだけになる。







こっちもキャベツだと思うんだけど、同じ時期にこんなに違う様子の畑がある。






日本近代史の読み物としては大変面白く、
これで 登場人物の名前を忘れなかったら
かなり日本史通になれそう。

伊達順之助なんて人、知らなかったし。



実在の日本人の映画監督を想起させる人物も何人も登場。

北一輝とか 河上肇とか 名前は知ってても
いまひとつつかめなかったが
マンガだと 主人公の身近にいて、動き、語る。

中国に於いても 実在の満映の甘粕正彦は重要な役どころを担う。

実在の政治家や軍人も多数 出演(?)している。
(周恩来も毛沢東も出るよ!)

史実とごっちゃになってストーリーを楽しむ事ができるのは
割と私好みだ(笑)。



最後の締めくくりを 最初に想定して
物語を構築していったのだとしたら、
作者は天才だと思う。

支離滅裂な私には とうていマネできない(笑)。




4 コメント

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σ(^^)も (とほ)
2009-01-23 01:13:12
>主人公が 急速に進歩したり 昇進したりすると

課長島耕作がそうでした。
あっという間に、追いつけない存在に(苦笑)。

村上もとかの龍・・・オリジナルでしたよね。
最後の方が覚えていません。

漫画の最後って、完結したって感じより
打ち切られたもののほうが多い気がします。
作者にしてみれば、まだストーリーがあったのに
断腸の思いでしょうなぁ。

赤いペガサスの大ファンでした。
置き場がなくて、なくなく全巻処分しました。
15,6巻ぐらいでしたけど。
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そうですか? (ジョルジュ)
2009-01-23 10:50:48
私は、島耕作は わりとゆっくり昇進したし、アラブの石油王と懇意になったりしませんでしたから、
割りとついてゆけましたよ(笑)。

『龍』の最後の方は、なんというか・・・ついてゆけません。
小平も東条英機も石原莞爾も出てきます。
何年かしたら きっと私も忘れてしまうのではないかと思います(苦笑)。

人気のないマンガは打ち切られることが多いのだと思います。
そうでない場合は、逆に 続けたくなくても引き伸ばされてしまったり。
そんなこんなを超越した『サザエさん』はすごい!(笑)
『赤いペガサス』は知りませんでした。
私はその頃から少年マンガは読んでいませんね。
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私も (scops)
2009-01-23 12:10:30
ビッグコミックオリジナルで読みました。
最後の締めくくりを最初に想定して書いていると、私は思いますね。
秘宝はウランだったんでしょうけど、ひょっとしたら事実に近いことがあったんじゃないかと思わせる、フィクションとしての目のつけどころも面白かったです。確かに途中はド~ンと飛躍してましたけど…。(笑)
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私はオリジナルは (ジョルジュ)
2009-01-23 12:22:05
飛び飛びに読んでいましたので、完全理解はできませんでした。
中国人になったと思ってたら、なんで馬賊になってるんだ~?って(笑)。
ねえ。
飛躍してますよねえ(笑)。
ラストシーンを想定の上での ストーリー展開だったでしょうか。すごいです!

あの頃は 世界中、いろんな秘密を抱えていたろうと思いますので、
空から飛んできた放射性物質のカタマリはともかく、似たような宝探しは あったかもしれませんね!
放射性物質の利用は 医療目的に限っては 私は反対できません。
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