ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

『雲の上のキスケさん』

2008-03-12 | マンガ
そんなに好きな絵じゃないし
そんなに好きなストーリーでもない。

でも、何故か、ハマっちゃう。

そんなマンガが 『雲の上のキスケさん』。

カバー裏には「おもしろピュア感覚のラブ・ストーリー」とある。

(1~5巻、鴨居まさね著、集英社、Yong You Comics、
 1998~2004、505円) 







土手の日当たりの良い場所では そろそろ菜の花が咲きだしている。
その周りには、イヌフグリが散らばってたように咲いていた。






キスケさんは漫画家。

OLの眉子といい感じに。

コメディにすれば 
オバサンにだって楽しめるんだね、ラブ・ストーリー。

物語全体のストーリーは 他の恋愛モノと たいした違いはない。

恋愛モノは、恋愛モノ。

でも 仕事の話とかの サイド・ストーリーが
とっても面白くて引き込まれる。

当然ながら、脇役がいい。

(マニーちゃん、カワイイ。)

それから、職場の イヤ~~な人間や
客の‘コマッタさん’なんかも
「いる、いる!」って感じで(笑)。

そして 彼らの関係が面白くて楽しい。







何が植わっているのか? それともこれから植えるのか?






キスケさんは 日光アレルギーで 日中は家に閉じこもっている。

彼のアパートの大家のオバチャンの亡くなった旦那が
生前、閉じこもりっぱなしのキスケさんを心配して言った言葉。

「地べたっから 真っ黒い雲が 見ええるんよのう。

 しっかし その雲を

 上っ側から見りゃあ

 太陽の光が当たって

 銀色に輝いとるんよの。」

この話が 漫画のタイトルになってるんだと思うんだけど、
これ、イギリス文学の話なんだそうだ。

・・・・・・・・・よく わかんない。。






第5巻で キスケさんと 友達の横地君が 
ファミレスで お茶を飲んでいる場面がある。

(この横地君も、奇妙なキャラ。)

キスケさんがしゃべる。

「こないださ・・・。

 何年かぶりに うちの親父から 電話があって、ビビった。

 今ごろまた 家業を継げとか言い出して。

 トシ取って ボケたか弱ったか 知んないけど。」

横地君が反応する。

「家業って・・・。

 おまえん家 寺じゃん。」

背景には 筆で書いたようなかすれた文字で大きく、
「ゴーン」と。。(爆)(p175)



登場人物の実家がお寺、って、
意外な状況を作り出す魔法みたいだね。

幸い、というか 残念ながら、というか
キスケさんと 実家のお寺とのやりとりは
ほとんど発展しないで お話は終結するんだけども。

やっぱり、珍しいのかねー。

数十軒とか数百軒とかの村に お寺はひとつだもんねー。






キスケさんが 知り合いの葬儀に参列して
眉子の部屋に帰って来たとき

‘清めの塩’がポトリと落ちた。

「清め塩・・・。

 お葬式だったの?」

「うん。

 その塩いらない。
 
 清めなきゃいけないようなことは 何もないから。」(p191)

「何もない」の「何も」って、何?



これってやっぱりフツーじゃないよね?

実家の父も 玄関先で 塩で清める、なんてことは
一切 しなかったように思う。

でもそれは
「私が読経して成仏させるから。」
とかいう理屈だった?

キスケさん、亡くなったその人のこと、尊敬してたんだね。



‘穢れ’の 最大のものは 死の‘穢れ’で、
(次が、血の‘穢れ’?)
やっぱりそれは 清めるべきもの。

お葬式に行って 塩で清めないと 何かやっぱり マズイかな?  



我が家は かなりいい加減(汗)。

清めたことも、あるんだけどねえ。。。

義母の時は 清めなかったと思うなあ。

亭主はやっぱり 
清めよう、とか 清めたい、とか 清めなくちゃ、とかは
思わなかったのかな?

神道では 重要視して 必ず清める気がするなあ。







何が蒔いてあるのか、細めの畝のビニールトンネル。






ところで、4巻(p24)にあったんだけど、

金木犀と 銀木犀と モチノキを セットで植えると
お金持ちになるって話、あった?

眉子の実家でも 植えてたんだって。



植えなかったから、私の実家は ビンボーが治らなかったのか?

なんと、その3種類、一本もないよ!(爆)



3月、
お彼岸が近づいてくると 
お墓から沈丁花の匂いがただよってきて
私はわけもなく フワフワした気分になったものだった。




2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
清めの塩 ()
2008-03-13 14:27:27
よく分からないまま使っていますが、忘れることのほうが多い。
神道のほうが重要視している?そう言われれば葬儀や、50日祭のときは祭壇に洗米や塩を供える。自分の家で出した葬儀の時も清めの塩するのかなあ?分からないことばかり、今度神職さんに聞いてみよう。

ジョルジュさんのお父様は清めの塩されなかったのですね。読経で成仏は理にかなっているように思います。

金持ちになる木、クロガネモチの木でも良いのかしら。我が家にはそれはあるけど、やっぱり1本だけではダメかしらね(笑)

今まさにジンチョウゲ満開ですね。我が家にこれもない。そういえばもうすぐお彼岸ですね。

広い畑に何を植え付けているのでしょうね。

キスケさん残念ながら読んでないです。
返信する
青空でしたが 曇ってきました (ジョルジュ)
2008-03-13 16:29:38
風さん、ご実家は神道でしたね。やはり忘れますか?(苦笑)
あ、自分家の時は清めない?う~~ん。わからないことばかりです。。(汗)
父は私と同じB型、変わり者でしたから よくわかりません(笑)。

あまり有名な作者・作品ではないと思います。
たかがマンガでも、読んでて「ん?」とひっかかることは多いです。
清めの塩も 金木犀・銀木犀・モチノキもそうでした。
(多分、3本まとめて植えないとダメだと思いますよ。)
そんな時に 窓にこうして書き出しておけるというのは
すっきりしていいものです(笑)。
返信する

コメントを投稿