ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

レンコン(蓮根)

2006-11-20 | 明るい農村
実家の辺りでは レンコンを作っている。

減反政策以後 
稲以外の農作物を作った田んぼにもらえる転作奨励金を
より多くもらえる作物のひとつに
レンコンがあった。





実家の隣の 半農・半漁の家でも
じいちゃんが年をとって 漁業は趣味程度になって
若夫婦は 田んぼと畑に精を出しでいた。

ある日 となりのじいちゃんが
深刻そうな顔をして

「寺から借りて作ってる田んぼで
 はす、作ってもいがっぺか。」

と 恐る恐る、といった雰囲気で言ってきた。

住職である父が

「お寺の田んぼで 仏様に縁のあるはすを作って 
 悪いこどがあっぺか。」

と 快諾したら

拍子抜けしたように 
ほっとした顔をしていたことを覚えている。

それ以来 隣家では レンコンを作っている。



泥の田んぼから
すっくと高い花茎を立ち上げて
穢れのない美しい花を咲かせるはす(蓮)は
仏教のシンボル・フラワーでもある。

その崇高な美しさは 実際に見てみると
宗教的に感じるところもある、と納得する。



けれど 冬季に この泥の田んぼに
半身を埋めてレンコンを収穫する、という作業は
とてつもなく 辛いもので

私のある同級生の両親は
レンコンの栽培で身体を壊したそうだ。

他にも きっとたくさんの農家の人が
体調不良になったことと思う。

美味しくて 身体にもいい 冬場のレンコンは
心して 無駄なく 料理に使いたい。



食べたい料理で お弁当に入れたいものは
前の晩に作って食べて 残りを翌日のお弁当に入れる。

写真は 先週の レンコンハンバーグ。

レンコンつくねと呼んでもいい(笑)。

あら微塵に刻んだレンコンを
ハンバーグのタネにたっぷり混ぜて
丸めて焼く。

豚ひき肉の量はレンコンの2倍くらい。

タネは
下味をつけるときに しょうが汁を加えてもいいし
加熱した豆腐をちぎって加えてもいい。

このタネを 
スライスしたレンコンに挟んで
天ぷらにしても美味しい。

これを私は カラシ醤油で食べたい。

息子と亭主は ケチャップを選んだ。

翌日のお弁当箱には
甘辛く炒りつけて詰めた。



忙しいのが一段落し、
あとは 残務整理があるが
きっと亭主が頑張ってくれるだろう(笑)。