ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

音楽教室(3)

2006-09-30 | こどものこと
息子が 音楽教室のバッグを捨てたのは
今年、歳が明けてからだった。

年内に片づけが済んでいなかったので
私が促した。

それなのに私は 集積所に出す前に
名残を惜しんで 写真に収めた。

そして 画像を眺めるたびに
テレビ受像機さながらに流れてくる、
音楽教室の思い出のシーンの数々。



娘を入れた音楽教室の3歳コースのカリキュラムはステキだった。

母と子が 一緒に楽しく遊べて、
自然に音に親しむようにできている。

教師の力量もあると思う。

私は息子もこの教室に入れたいと思うようになった。

そして 息子がもうすぐ3歳を迎えるという秋のある日
新しいクラスが秋に始まり、
教師は 今 娘達をを担当してくださっている
高○先生と もうひとかたのアシスタント、
同じペアが見てくださるという。

お月謝が痛い当時の私達だったが
その声に勇気を得て
息子を入会させた。



娘は中学2年で音楽教室をやめた。

息子は高校に入って
バスケットの部活と比べて
部活を選んでやめた。

こんなに長く
ひとつの教室にお世話になるとは思っていなかった。

先生は途中で変わったが
やはりいい先生だった。



どう‘いい先生’だったかというと、
きっちりし過ぎない、という点が一番だったかと思う。

子どもたちを音楽家にするつもりもなく、
またその才能もなさそう、

でも音楽が好きで
もっともっと音楽を楽しみたい、

そんな子どもたちにぴったりの指導をしてくれた。

もちろん
コンクールに出場する子どもには
それなりの指導をする先生方だった。

子育てに悩んでいた私に
元気とヒントと癒しを与えてくださった先生方だった。



今 我が家のピアノは 
弾き手がいなくなっている。

一時期は 「では、私が!」と思っていたが
最近ではそんな気も起こらなくなっている。

もったいないよなあ。