2003年9月、
がんセンターへ行き、
いつものように処置室へ行くと、
外来に行ってきてください、と言われた。
外来へ行くと 主治医の診察室に呼ばれ、
注射が変わる、と告げられた。
それまでの注射は リュープリンと言い、
処置室のカーテンの中で
椅子に座り 看護士に 健側の腕に打ってもらっていた。
初めて打ったのは 退院前、若い医師に。
「痛いらしい」とその医師に聞いていたのに、
それほど痛くなかったのは
皮下脂肪がたっぷりあるからか、とも考えていた。
それを きょうから ゾラデックスという注射に替える、
という説明が、わざわざ主治医からされたわけだ。
そして、ゾラデックスは
看護士ではなくて 医師が注射すると。
「ほんとうは 看護婦の方が、注射はうまいんだけどねー。」
と主治医。
替える理由は、保険がどうとか いうことだった。
リュープリンを使う場合、
一本に付き5万円を 病院が払わなきゃいけない、
とも言っていた。
「? ? ?」
「ゾラデックス」という注射薬の名前は
ネットでいろんなところで見て知ってはいたので、
不審に思うところは なかった。
けれど、保険制度に関しては まったくわからない。
テレビドラマにもなったマンガ『ブラック・ジャックによろしく』
のなかで訴えられていた、
混合診療になるというわけでは ないだろう。
もうずっと 認可されて使っているわけだし。
リュープリン、一般名:酢酸リュープロレリン、
子宮内膜症と 子宮腺筋症と 前立腺がんと
閉経前乳がんのクスリ。
卵巣機能を抑えて 月経を止める。
ゾラデックス、一般名:酢酸ゴセレリン、
閉経前乳がんの術後補助療法として
腫瘍細胞の増殖を促進するエストロゲンの産生を
抑制する作用をもつ。
どちらもLH-RHアゴニストと呼ばれるクスリらしい。
脳下垂体からのLH産生を抑制することにより、
卵巣からのエストロゲン産生が抑制される。
そのため、血中エストロゲン値は
閉経後の女性と同等のレベルにまで低下する。
これにより、エストロゲン受容体陽性の腫瘍が
必要なエストロゲンが得られず、
増殖や分裂が出来なくなる。
というわけだ。
私のガンは、このエストロゲン受容体が
とっても陽性だったらしい。
リュープリンまたはゾラデックスの注射のほかに
飲み薬があるが、
私のようにホルモン受容体がプラスのガンは
これらのホルモン療法によって
抗癌剤と同じ効果が、
しかも脱毛や吐き気や感染症などの副作用ナシに
得られる。
・・・ただし、ホルモン療法にも 重い副作用が
人によって表れるのは、
いままで書いてきた通り。
というわけで、注射の種類が替わる、ということを了承して、
もう一度処置室へ戻って、注射をしてもらった。
今度は、ベッドの周りにカーテンを廻して、
ベッドの上に横になって お腹を出し、
お腹に打ってもらう。
その後 しばらくの間 アルコール綿で押さえ、
改めて看護士がやってきて
出血が止まったかどうか 確かめてから、
絆創膏をはって、おしまい。
面倒になった。
面倒になっただけではなく、かなり、痛い。
これを 毎月一回、2年間続けるのは、
かなり、気がめいる。
リュープリンとゾラデックス、あわせて、
私は 最近3年目に入った。
主治医にお願いして、
もう一年追加したのだ。
ああ、まだ月に一度、痛い日が来る。
がんセンターへ行き、
いつものように処置室へ行くと、
外来に行ってきてください、と言われた。
外来へ行くと 主治医の診察室に呼ばれ、
注射が変わる、と告げられた。
それまでの注射は リュープリンと言い、
処置室のカーテンの中で
椅子に座り 看護士に 健側の腕に打ってもらっていた。
初めて打ったのは 退院前、若い医師に。
「痛いらしい」とその医師に聞いていたのに、
それほど痛くなかったのは
皮下脂肪がたっぷりあるからか、とも考えていた。
それを きょうから ゾラデックスという注射に替える、
という説明が、わざわざ主治医からされたわけだ。
そして、ゾラデックスは
看護士ではなくて 医師が注射すると。
「ほんとうは 看護婦の方が、注射はうまいんだけどねー。」
と主治医。
替える理由は、保険がどうとか いうことだった。
リュープリンを使う場合、
一本に付き5万円を 病院が払わなきゃいけない、
とも言っていた。
「? ? ?」
「ゾラデックス」という注射薬の名前は
ネットでいろんなところで見て知ってはいたので、
不審に思うところは なかった。
けれど、保険制度に関しては まったくわからない。
テレビドラマにもなったマンガ『ブラック・ジャックによろしく』
のなかで訴えられていた、
混合診療になるというわけでは ないだろう。
もうずっと 認可されて使っているわけだし。
リュープリン、一般名:酢酸リュープロレリン、
子宮内膜症と 子宮腺筋症と 前立腺がんと
閉経前乳がんのクスリ。
卵巣機能を抑えて 月経を止める。
ゾラデックス、一般名:酢酸ゴセレリン、
閉経前乳がんの術後補助療法として
腫瘍細胞の増殖を促進するエストロゲンの産生を
抑制する作用をもつ。
どちらもLH-RHアゴニストと呼ばれるクスリらしい。
脳下垂体からのLH産生を抑制することにより、
卵巣からのエストロゲン産生が抑制される。
そのため、血中エストロゲン値は
閉経後の女性と同等のレベルにまで低下する。
これにより、エストロゲン受容体陽性の腫瘍が
必要なエストロゲンが得られず、
増殖や分裂が出来なくなる。
というわけだ。
私のガンは、このエストロゲン受容体が
とっても陽性だったらしい。
リュープリンまたはゾラデックスの注射のほかに
飲み薬があるが、
私のようにホルモン受容体がプラスのガンは
これらのホルモン療法によって
抗癌剤と同じ効果が、
しかも脱毛や吐き気や感染症などの副作用ナシに
得られる。
・・・ただし、ホルモン療法にも 重い副作用が
人によって表れるのは、
いままで書いてきた通り。
というわけで、注射の種類が替わる、ということを了承して、
もう一度処置室へ戻って、注射をしてもらった。
今度は、ベッドの周りにカーテンを廻して、
ベッドの上に横になって お腹を出し、
お腹に打ってもらう。
その後 しばらくの間 アルコール綿で押さえ、
改めて看護士がやってきて
出血が止まったかどうか 確かめてから、
絆創膏をはって、おしまい。
面倒になった。
面倒になっただけではなく、かなり、痛い。
これを 毎月一回、2年間続けるのは、
かなり、気がめいる。
リュープリンとゾラデックス、あわせて、
私は 最近3年目に入った。
主治医にお願いして、
もう一年追加したのだ。
ああ、まだ月に一度、痛い日が来る。