ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

愛犬のこと

2005-01-12 | 考えたこと
我が家の愛犬は、
戸外の地面に打ち込んだ杭に 鎖をつなぐという、
由緒正しい 伝統的な 飼い方をしている。
お風呂に入った後も、
一通り家の中の探検がすむと、
外に出たくて、落ち着かなくなる。




写真は オリーブの木の根元で くつろぐ愛犬。
7歳。
もう一匹、茶色の犬がいたが、3年前に5歳で死亡。

2匹とも 雑種、メス、捨て犬。

すぐそばに河原があるものだから、
捨て犬が 後を絶たない。
断然、メスが多い。

猫も捨てられるが、なぜかこれは 目立たない。
野良猫は 人の姿を見ると
向こうが 逃げて行ってくれるからか。

捨て犬は 狂犬病の感染や 
人を襲って噛み付く恐れがあるから、
地元の人が 一生懸命捕まえて、
保健所に引き渡す。

当地へ来てから、
そんな犬を 何頭見てきたことだろう。



ひところは 立派な猟犬が 
シーズンの終わりになると 何頭も残されていた。
人懐こいのに 人を恐れ、お腹をすかしていた。
可愛そうだけれど、
そのままウロウロさせておくわけには いかない。

ずっと飼って、えさをやって面倒を見て、
訓練・鍛錬をしていくよりも、
シーズンごとに 訓練の行き届いた犬を
新たに購入した方が、安いのだと聞いた。

保健所に連れ去られてゆく 犬の鳴き声は、
血統書が付いていようといまいと、
同じように切ない響きがある。



そんななか、我が家で引き取ることになった、
二匹の犬達。
ことにこの犬には、先輩犬が亡くなった時には
ずいぶんと なぐさめてもらった。

今は 私の運動療法(散歩)にも 付き合ってもらっている。
ずっとずっと 元気でいてほしい。

今朝の新聞に、
ペットの寿命が 延びていると言う記事があった。
犬は11・9歳、猫は9.9歳が 平均寿命。

ワクチンの接種率が上がり、感染症が急減したため、
12年前にくらべて犬は3.3歳、猫は4.8歳も
長生きするようになったとか。

長生きするようになった結果、死因は
ガンや心不全などの 生活習慣病が 7割を占めるという。

そういえば 周りにも
老いて 歯の抜けた犬、歩けなくなった犬などの話が
多くなった。

この愛犬にも、そのくらい 長生きしてほしい。



最近越してきた若い夫婦に、
初めての子どもが生まれ、
二番目の子どもが生まれ、
ついで かわいい子犬がやってきた。
そこのご主人から 聞いた話。

保健所に引き取られた犬の中から、
自分たちで出向いて 
「この子がいい」と決めて、
もらってくることができる施設があるらしい。
その家でも、 
どの子にするか 子供達を交えて 話し合って決めて、
連れてきたのだと言う。

我が家の愛犬が 幸せかどうかは 
本人に聞いて見ないと 何ともいえないが、
幸せな 捨て犬が増えていくことは
彼女も喜んでくれるのに違いない。

せめて、生命のあるものを 無責任に捨てる人が 
いなくなってくれますように。