ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

柏屋 @愛知県江南市

2016年08月14日 | 愛知県(尾張・老舗)

愛知県江南市にある創業江戸末期という長い歴史のある和菓子屋「柏屋」。4月から5月にかけて地元の曼陀羅寺公園での「藤まつり」では臨時の販売所も出す名店だ。斜めの道が多く、相変わらず自分がどこを走っているのか分からなくなる江南で、周辺をウロウロしながらやっと店に到着。駐車場に車を停め、店の中へ。店は特に古い訳ではないが、昔の写真などが飾ってあり歴史を感じることが出来る。こちらの店での目当ては、ある本に載っていた「懐中汁粉」。その名の通り持ち運び出来る乾燥した汁粉のタネを割ってお湯を注ぐと汁粉が出来上がるというもの。店で見てみると思ったよりも大きく(写真下)、白いものと淡い桃色の2色が入っている。それと季節の「生よもぎ餅」、それに藤まつりでも人気の銘菓「まんだらもち」を購入して持ち帰った。

「生よもぎ餅」はまだ、つきたて、包みたてのようで柔らかく温かい。さすがに蓬生(よもぎ)の風味がすごく、旨い(※訪問は初夏)。「まんだらもち」はたっぷりのきな粉の中に入った四角形のもち菓子。境内で売っているくらいなので昔からある菓子なのかなと思ったら、20数年前から発売したのだそうだ。冷やしても旨いらしいが、これ藤の季節に境内で食べてみたいなァ。

そして「懐中汁粉」。ひとつが半円状に折りたたまれているが、直径が約16cm。説明書き通り、まずビニールの包みの中で割る。すると中からさらさらとした粉が。これが砂糖と小豆の粉のようだ(原材料には「さらし餡」と書いてある)。お椀に入れて150mlの熱湯を注ぐ。焼き目で絵柄を描いた煎餅部分は大きくて、椀の中で溢れんばかりなので大丈夫かなと思っていたが、お湯で戻すと瞬く間に湯を吸って小さくなり、しっかりと溶けた餅のような感じに。粉はすぐに溶けてお汁粉が完成。他には何も入っていないのでごくシンプルで、あっさりとしたものだが、つるんとした感じの皮と、しっかり甘いお汁粉を楽しんだ。でもコレ、暑い部屋の中でで食べるもんじゃないな(笑)。やっぱり寒い時期の方がいいね。(勘定は¥1,200程)

 


 

↓ 逆光が残念だったが、江南市にある「滝学園本館」(昭和元年・1926年・建造 写真下左)と、「滝学園講堂」(昭和8年・1933・建造 写真下右)を訪れた。現役の学校なので遠くから眺めるのみ。どちらも登録有形文化財。

 

 


 

御菓子司 柏屋

愛知県江南市飛高町門野90

 

( 江南 こうなん かしわや かしわ屋 おんかしつかさ お菓子司 曼陀羅寺 まんだら寺 藤まつり ふじまつり 藤祭り 曼陀羅餅 かいちゅうしるこ 近代建築 国登録有形文化財 )

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