ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Greatest Hits / Blondie

2016年08月19日 | パンク・ニューウェーヴ

Greatest Hits / Blondie (2002)

ブロンディ(Blondie)のベスト盤を安価で発見し、購入。自分がブロンディーを知ったのは彼女らの全盛だった80年代の初め頃。自宅のレコード棚には長兄の買ったと思われる「Rapture」の12インチ・シングルや、ベスト盤「軌跡!ザ・ベスト・オブ・ブロンディ」(もちろんアナログ盤)があったと記憶する。個人的にはそれほど興味は惹かれず、後になって夢中になって追いかけた「ニューヨーク・パンク」の括りで、バンドの出自に対する興味が湧き、彼女らのファーストを自分で購入した。そのアルバムは、ポップではあったが、やはり後の煌びやかさはまだまだといった感じ。こうしてベスト盤を聴いてみると、数々のヒットソングがどれほど強力だったかよく分かる。

どうして紅一点のデビー・ハリー(Debbie Harry)がそれほど時代の寵児となったか今でもよく分からない。確かに可愛いらしくてコケティッシュだが、絶世の美女という訳ではないし、スタイルが良い訳でもない。よく見ると当時だって結構ドスの効いた目付きしている。自分はクローネンバーグ監督の「Videodrome」などのカルト映画で見た彼女の退廃的な印象が強いくらいだ。敢えて言えば”ポップ”で、ニューウェーヴの”顔”的存在だったのだろう。収録曲はさすがのヒット曲揃いで、ディスコ調のリズムを採り入れたヒット曲から、50、60年代のバブルガム・ポップを彷彿とさせる曲、レゲエをカヴァーした曲などポップでバラエティに富んでいる。それでもどこか稚拙で未完成な感じを受けるところこそが魅力なのかな。

ブックオフにて購入(¥280)

  • CD (2002/11/15)
  • Disc : 1
  • Format: Import, from US, Best of
  • Label : Chrysalis
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