ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Box Set / Kiss

2016年06月25日 | ハードロック・へヴィーメタル

  

The Box Set / Kiss (2001)

オリジナル・アルバムを全部所持してから買うべきなのがボックス・セット。とは言え、つい手を出してしまうのもボックス・セット(笑)。"にわか"キッス(Kiss)ファンの自分も70年代のアルバムはすでに全部手に入れているが(レヴューはまだ…)、80年代以降はポツポツと抜けているので、本来であればまだ手を出してはいけない代物。それでもヤフオクで見つけて、テキトーに入札しておいたらこの程度の値段での落札。うん、まぁまぁかな。布張りのシガー・ケース・タイプになっているボックスの中身は写真豊富なブックレットと5枚のCD(邦題は「地獄のシガー・ボックス」…)。限定盤はギターのハード・ケースを模したボックスに入っていた(邦題は「地獄のギター・ケース」…。ま、そうなるわな・笑)。CDは彼らのキャリアを俯瞰していて全94曲。そのうち約30曲が未発表なヴァージョン(デモ、ライヴ・テイクなど)とのこと。

キッスのブート(ブートレグ、海賊盤)は集めたことがないので、デモ・ヴァージョンを聴くのは初めて。どの曲を聴いても音の手触りこそ違うが、本質的には完成テイクと大きく変わらないものが多い。デモの段階でしっかり曲が完成されていたことがよく分かる。それでも微笑ましい程に軽かったり、早急だったりして違いを楽しむことが出来る。大抵のデモ・ヴァージョンって、どんな有名アーティストでもそうそう聴いてはいられないものがほとんどだが、ことキッスに関しては軽快に楽しめてなかなかイイ。全体的にバランスの良い選曲で、初心者でもなかなか楽しめるし、昔からのファンにとっては数多あるベストとは一線を画してうれしい選曲だろう。ライヴ・テイクは「Alive!」など正規盤収録曲が中心のはず(←ちゃんとライナー読めっ)。

キッスのいい時期をことごとく逃してきた自分は、やっとこの齢(よわい)になって普通に楽しめるようになった。若い頃だってベスト・アルバムは持っていたし、少しだけ聴いたアルバムもあったので、全く聴いたことがない訳ではなかったが、もっと早く掘り下げていればと後悔することしきり。そして個人的に再認識したのは、70年代に比べてあまり人気でない(と思われる)80年代以降のメイク無し時期の楽曲が嫌いではないこと。ロック・アイコンとしてのインパクトはメイク時代と比較して無きに等しいが、曲自体は悪くない。自分の聴き始めがこの頃だったというのもあるが見直した。その頃のアルバムも揃えないといけないな…。

オークションにて購入(¥4,017)

  • CD (2001/11/20)
  • Disc : 5
  • Format: Box set, Import
  • Label : Island / Mercury

 

 

コメント
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