ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

尾毛多セコ代 @名古屋市中村区・柳橋

2016年03月19日 | 名古屋(中村区・西区)

名古屋の台所「柳橋中央市場」。名駅(名古屋駅)からも徒歩ですぐの場所にあり、特に最近は新しい飲食店の進出も目覚ましく活気が出ている。柳橋中央市場は明治43年(1910)の創設で、民営の市場としては最大級なのだとか(東京の築地市場は都営)。まだサラリーマンの皆さんが登社しようかという時間、うっかり休市日に来てしまい、途方に暮れているのを救ってくれたのがこの24時間営業(!)という居酒屋「尾毛多セコ代」。運営しているのは創業して20年くらいの居酒屋グループで、意味不明な店名は別として普段ならあまり興味の沸かない業態の店だけれど、朝にやってる居酒屋となると話は別。店は市場の外れ、笹島中学校の隣(…罪悪感・笑)にあり、店の前まで来るとちゃんと看板が出ている。朝早くから何やってんだかと躊躇するも、なんと先客がおり(!)、アル中の所業でつい店の中へ。店の中は最近の居酒屋らしさ一杯の明るい感じで音楽が鳴り、若い女性2人で切り盛りしている。

ドラム缶の上に板を敷いた簡易テーブル席に腰を下ろし、メニューを眺める。名物は「とんちゃん」らしいが、朝っぱらから七輪の煙で燻されるのも嫌なので、篠島の岩牡蠣(焼き)、どての味噌煮、それにお酒(新潟の「能鷹」)を注文した。店を見回していると、店員からの説明は無かったが「バンチャン・コーナー」と書かれた一角があり、そこにあるキムチやメンマ、ナムルが好きに取れるようになっている。これがメニュー端に小さく書いてある「席料」に相当するのだろう。肉類を焼いて食べている人にはいいだろうな、きっと。さてお酒。朝から胃の腑に入れるアルコールは効きます。決して安くないし、味をどうこう言う状況じゃない。でも(もとより期待はしていない)岩牡蠣は別として、意外にもどての味噌煮はいい味だった。自分の後にもひとり客が。すごいことだなァ。(勘定は¥1,800程 ※うち席料¥400)

 

↓ 昭和初期建築の銭湯だったという建物を再利用した創作料理の店「そら豆」と、漆喰で仕上げられた虫籠窓(むしこまど)の石屋「奈古埜」。この辺りにはまだ少しだけ古い建物が残っている。

 

 

尾毛多セコ代 柳橋市場店

愛知県名古屋市中村区名駅4-15-30

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