ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

岩村醸造(蔵開き) @岐阜県恵那市

2016年03月17日 | 岐阜県(東濃・老舗)

岐阜県恵那市の岩村町の古い町並みを引き続き散策。城跡にある城下町は江戸時代に造られ、変わっていないという。電線も地中に入っているので無粋な電信柱が目に入らず、趣のある町並みを当時に近い形で楽しむことが出来る。この日、通りの中心部は人でごった返していたが、「女城主」という銘柄で有名な地元の酒造「岩村醸造」の蔵開きの日に当たったからかもしれない(最近、知らずに行った先で蔵開きに当たることが多いナ)。酒造は天明7年(1787)の創業で、当時は藩の運送業の副業だったんだとか。バスでの団体観光客が多いようで、蔵から出てくる人は赤ら顔。もちろん自分も中へ。トロッコレールの敷かれた土間を進むと入場券を売っていた。猪口が付いた入場券を300円で買うと、中で幾種もの酒を試飲出来る。しかも入場券はクーポンにもなっているので、店内での買い物が200円引きになるという仕組み。女城主という文字と市松模様の入った利き猪口を手に店の奥に進むと、沢山の人達が試飲場所で酔っぱらっていた。

自分もステンレス樽から竹杓で「絞りたて生原酒」「にごり酒」「樽酒」などをすくい少しづつ舐める。名前は知っていたが自分はこちらの銘柄の酒を呑むのは初めて。公共交通機関で来ている訳ではないので、もっと呑みたいが無理。本当は普段買うように一升瓶で買って帰りたかったが荷物に制約があったので四合瓶にしておいた。購入したのは「絞りたて生原酒」。

 

帰ってから口を開ける。利き酒用グラスに注ぐだけで微かなとろみが分かる。口に含むと生原酒らしい爽やかさと同時にしっかり甘味も感じられる。旨い。淡麗辛口の日本酒が全盛の仲、昔ながらのしっかりした甘さ、重さも感じられる酒だった。生原酒でこうなんだから、基本の銘柄「女城主」や創業以来の銘柄「ゑなのほまれ」は濃淳なタイプだろうか。次はそちらも買ってみよう。

 

↑ 賑やかな酒造前を抜けるとこんなにもひっそりとして落ち着いた雰囲気。しっかりと人が生活しています。(国の重要伝統的建造物群保存地区)

 

↑ 「旧・岩村郵便局」(昭和3年・1928・建造)(上左)は何にも再利用されていない様子。蔵造りの「岩村産業」(詳細不明)(上右)。

  

↑ 車で移動して「日本大正村」近辺も散策。移設展示されている「旧・三宅家」(元禄元年・1688・建造 ※移築)。建物脇に木製の小用便器(使用不可)があった。坂を登った外れにあるので誰もいないと思ったら、中の囲炉裏で火の番をしている人が。

 

岩村醸造株式会社

岐阜県恵那市岩村町342

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