ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

恵那寿や @岐阜県恵那市

2016年03月09日 | 岐阜県(東濃)

何しろ今年に入ってから休みが少ないので、仕事の電話がかかってくることを気にしつつも、空いた時間を有効に使うべく、雨が上がることを予想して高速に乗り、恵那市までドライヴ。恵那駅前の古い商店街に店を構える「恵那寿や」の本店へ。こちらは全国的に名を馳せる中津川市の「すや」の暖簾分けなのだとか。創業は昭和33年(1958)と和菓子屋としては若い。すぐ近くの駅前の通りにも店がある。人通りもほとんど無い静かな商店街の店の前まで来ると余計な物が何もないひっそりとした渋い店構え。暖簾をくぐって中に入っても、余計な物は何ひとつ無く、凛とした空気が流れる。こういう店ってかっこいいなァ。奥から若い女性店員が出てきて膝をつく。ガラスのショーケースの中を見ても、この地方の和菓子の代名詞とも言える「栗きんとん」は無い。季節を外しているようで1月いっぱいまでしか扱わないようだ。今どきは冷凍した素材を使ってやれば出来るし、売れるだろうけど、季節感を守るその姿勢もいい。並んだ菓子の中から「栗まんじゅう」を選び包んでもらう。

持ち帰って女性陣と包みを開ける。外の皮はサラッとした柔らかな食感のカステラ饅頭の生地。東海地方の人なら「なごやん」みたいな皮と言えば分かるだろうか。中にはゴロっと丸ごとの栗が入っている。きれいに煮詰められていて甘さも強め。洋風にも感じられるきめ細かい皮と、ホロっとした中の栗が相まって、旨い。これはやはり苦味の強い抹茶でいただこうと、慌ててお茶を点てた。来シーズンにはここの栗きんとんも食べてみなきゃ。(勘定は¥1,188/5個)

 

 

 

↓ 雨も上がって恵那市岩村町の古い町並みを折り畳み自転車で散策。写真では分からないが、界隈はバスの観光客などでごった返していた。江戸時代から変わらないという歴史ある町並み。

 

↓ 古い建物かどうかは分からないが、入口扉の取っ手や窓の並びなどが渋い「理容ワタナベ」(下左)と「梅庄商店」(下右)。通りにはこんな建物がゴロゴロしている。素晴らしい。

 

 

恵那寿や

岐阜県恵那市大井町231-13

( 恵那 恵那市 えな すや 恵那すや えなすや 栗きんとん 中津川 中津川市 すや本家 近代建築 岩村城 城下町 岩邑 )

コメント
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