ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Live At Hull 1970 / The Who

2016年03月22日 | クラシック・ロック

Live At Hull 1970 / The Who (2012)

永い間、他のベテラン・ロック・バンドに比べて、特に日本では不当に情報が少なかったザ・フー(The Who)も、90年代以降は続々と過去音源、映像が発表され、知らないうちに発売されているものに追いついていけなくなるという、嬉しいような悲しいような状況に陥っている。各種デラックス・エディションをはじめ、新旧のライブ音源の発掘が盛んに行われ(ツアー全公演発売とか…)、フーもすっかり他のバンドと同様の(供給過剰な)リリース状況になった。今となっては全然珍しくない(当時の)レア盤や海賊盤を漁った頃が懐かしくなるが、こうも色々オフィシャル発売となるとちょっと食傷気味になるからファン(消費者)というのは勝手なものだ。

このライヴ・アルバムは、「あの」リーズ公演の翌日の公演だという。元々は音源自体も名盤「Live At Leeds」の40周年スーパー・デラックス・エディションで発表されたが、リーズだけで何種類も買わされていたので購入を見送り、後から単体で発売されたもの(ヨカッタ…もうリーズ物はたくさん)をやっと今頃購入した。ま、音源としてはとっくの昔に聴いていたのだが、これがまた…スゴイ。こんな渾身の演奏を毎日演っていたのかと呆れるくらいの押しの強さ。一体どれだけのパワーがあったんだろ、奴らは。おかずたっぷり乱れ打ちのキース・ムーン(Keith Moon)のドラム、ベースの枠を外れまくるジョン・エントウィッスル(John Entwistle)の雷(リード)ベース、連日というのが信じられないシャウトのロジャー・ダルトリー(Roger Daltrey)、そしてぶっとい音でクオリティの高いソロ連発のピート・タウンゼント(Pete Townshend)と鉄壁の布陣、演奏。文句なしです。

2008年の初単独公演には大阪城ホールで、2012年のロジャーのソロ・Tommy公演には名古屋市公会堂で参加したが、それぞれ年齢(当時)相応に素晴らしい内容だった。今も片翼飛行とはいえツアーを続けている彼ら。また日本に来てくれないかな…。

amazonにて購入(¥1,228)

  • CD (2012/11/6)
  • Disc : 2
  • Format: CD, Import
  • Label : Geffen Records
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