Hum Along And Dance: More Of The Best (1963-1974) / The Temptations (1993)
ある中古CD屋へ行ったらワゴンに✕枚でいくらという投げ売りセールが。ワゴンの中から普段なら買わないかもしれないけれど、この値段だったら「コーヒー1杯我慢して買おう」というタイトルをいくつか抜いてきた。
こちらは米ライノ(Rhino)から発売されたテンプテーションズ(The Temptations)の編集盤CD。「More of the Best 」というサブタイトルの通り、彼らの有名曲から漏れてはいるが魅力が十分に伝わってくる楽曲が18曲収録されている。リマスター担当はライノと言ったらこの人、ビル・イングロット(Bill Inglot)。
自分はモータウンのアーティストが全部好きという訳ではないが、このテンプスは特に60年代後半からのサイケデリック・ファンク期が大好き。テンプスもそうだが、この時代のアーティストは今と違って休む間もなく働いていたから次から次へとレコーディングしていたに違いない。それ故にヒット曲に隠れて表には出なかった佳曲は沢山。今ならアーティストが「クオリティーが…」とかなんとか泣き言を言って拒否しそうだが、ここに収録された曲はもちろん十分なクオリティー。縛りの1963-1974年というとテンプスがヒットを量産していた黄金期。彼らのもうひとつの特徴でもある世相を反映した社会的なメッセージを含んだ曲もしっかり収録されている。もちろんありがちなヒット曲の二番煎じ曲もあるが、それさえも楽しい。
中古店にて購入(¥165)
- Label : Rhino
- ASIN : B0000032YQ
- Disc : 1
まあ、なんというコンピ盤なんだ。ヒット曲が1曲もないなんて。
テンプスには30曲以上のTOP40HITSがあるというのに
(R&BチャートだとTOP40入りが70曲を超える)。
さすが米ライノ(Rhino)編集と言うべきなのか。
それに、この値段どこの中古CD屋(笑)
>リマスター担当はライノと言ったらこの人、ビル・イングロット(Bill Inglot)
そうなんですね、知らなっかったので
手元のCD(カーラ・トーマスのベスト盤)を確認したら、ビンゴ!
Remastering : BILL INGLOT & DAN HERSCH
となってました。
音質は保証付きということで、良いのね。(嬉)
>この値段
当分このワゴンセールの記事が続きます(笑)。
>ビル・イングロット
自分は80年代の冊子のカタログを発行していた頃からのライノ・ファンなんですが、その頃から
この名前がどのCDにもクレジットされているので、どんな重鎮なんだろうと調べてみて意外なほど
若くてびっくりした覚えがあります。でも今になって改めて調べてみても当時と同じ写真しか
出てこないし、あのWikiにも生年月日さえ載っていないのにびっくり。ミステリアス!