1960年代にソウル音楽の”メンフィス・クイーン”と称えられた偉大なR&Bソウル・シンガー。
カーラ・トーマスはATLANTIC/STAXレーベルを創立初期から牽引し隆盛させた立役者のひとり。
Gee Whiz: The Best Of Carla Thomas(1994)
これはカーラ・トーマスのヒット曲を集めたコンピレーションで、当時勢いのあったRHINOが
編集にあたっている。これ1枚で上質なサザンソウル・サウンドに乗せた彼女の甘く魅力的な
1960年代の歌唱を、ばっちり聴くことができる。(全22曲)
僕はカーラ・トーマスの代表曲”ジー・ウィズ”というバラードがお気に入り。正確な曲名は
”Gee Whiz!(Look At His Eyes)”という。『彼の目を見たとたん、もう私は催眠術に掛った
ように彼に夢中、天国にいるみたいだわ。あーなんて素敵なこと!』と歌うラヴ・ソング。
カーラ自身が15歳の時に作った曲に歌唱を盛り立てるストリングス、コーラス、アレンジ
が見事に決まっている。ロマンチックで情熱的な不朽の名曲だ。1961年全米10位,R&B 5位
他にも1966年のヒット曲“B-A-B-Y”やオーティス・レディングとのデュエット曲”Tramp”
も素晴らしい(㊟米国の元大統領の歌じゃないよ)。ホーン・セクションをゴージャスに
配し、印象的なギターのカッティングもありの'60sスタックス・サウンドがかっこいい。
❞じゃんけんポン!❞
貴方が、オーティス・レディング、サム&デイヴ、ブッカーT&ザ・MG'sらが好きならば
『君もカーラ・トーマスを聴くんだぜイェ~!ガッタ、ガッタ』とキヨシロー
(忌野清志郎)も天国から言ってるよ。
『ジーウィズ』と聞いて『痔ぃーwith!』と勘違いしたそこの貴方!
患部を治して出直していらっしゃいベイベェー。(笑)