ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

三田洞弘法(法華寺) @岐阜県岐阜市

2023年12月23日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市の法華寺(通称:三田洞弘法)で精進料理がいただけると知ったのはもう何年も前。ただ訪れてもコロナ禍のせいで提供は中止されていた様子(未確認)。コロナ禍が明けてまだやっているか確かめに行ってみた(訪問11月初旬)。駐車場に車を停め、境内の奥へ。立て看板があり精進料理は”要予約”とのこと。その下に予約の要らない「菜飯と田楽(5本)」というのがあったのでいただいてみることに。庫裡(写真上)の方へ行っても入口の案内は無いのでどこに行けばいいか分からない。すると明らかに外から来た人が脱いだ履物が2つ並んでいたので、戸を引いて声をかけてみた。中からお庫裡さんが出ていらしたので訊いてみるとここで食べれるのだと言う。上がらせてもらい、襖を開けて奥に進むと綺麗な庭と池の見渡せる広間に食事をする場所が設えてある(写真下1~4枚目)。先客は中年の女性2名。すでに食事は終わっている様子。

 

紅葉が始まった景色の美しい昼下がりのとても静かな空間で、と言いたいところだが、先客の女性がその辺の喫茶店ばりに喋り倒しているのでうるさくて鬱陶しい。終わっているんだから早く出て行けばいいのに…。座って待っていると盆にのった食事が運ばれた。菜飯、大根なます、じゃこと青菜の和え物、銀杏、たくあんと梅干、豆腐の味噌汁。そして後から田楽箱に並べられた豆腐田楽が届けられた。じゃこがあるから所謂精進料理ではない。田楽は5本。味噌の香りがいい。この辺りで先客が(やっと)帰ったので物音ひとつ聞こえない本当に静かな空間になった。時折遠くから聞こえる鐘の音のみ。量は多くないのでゆっくりと口に入れていく。食事の時にここまで静かな空間に身を置くというのもなかなか無い。自分の咀嚼音が大きく聞こえる。綺麗に平らげてお茶を啜り、貴重な空間での食事を終えた。(勘定は¥900)

 


 

↓ 法華寺(弘仁7年・816・創建)の本堂は長い階段を昇ったところにある。なぜか池の水は抜かれていたが、だんだん木々も色付き始めていて綺麗。この庭が完成したのは天保10年(1841)だそう。これからどんどん赤く染まっていくだろう。

 

 


 

三田洞弘法 (法華寺)

岐阜県岐阜市三田洞131

 

( 岐阜 ぎふ 三田洞 みたぼら ほっけじ みたぼらこうぼう 弘法様 霊鷺山 庫裡 庫裏 高野山真言宗 菜めし でんがく ランチ )


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