岐阜市内を流れる長良川に架かる忠節橋の北にある”おだまき”の「さかえや」へ。こちらは通り沿いに店があるのだが、駐車場が無く、車を停めづらいのでいつも通り過ぎてしまう。この日は近くで買物をしたついでに歩いて店へ。暖簾をくぐると、土間にはテーブルも置いてあるので店内で食べることも出来るのかもしれない。店内の様子からするとかなり年季が入っていそう(創業して60年以上という話も)。女将さんが1人で賄っていらっしゃった。「おだまき」と同種の菓子は愛知県知立市の「藤田屋」が有名。あちらでは「あんまき」と呼ぶ。で、調べてみるとこの菓子を”おだまき”と呼ぶのはこの辺りだけのよう(他所に同じような菓子があるのかどうかは知らない)。自分の記憶でもかつてこの地方には「おだまき(小田巻き)」を扱う店がいくつもあったと思うが、近年は数が激減しているようだ。こちらで売っているのは「おだまき」と「天ぷらおだまき」の2種類のみ。「おだまき」は木箱の中に沢山並んでいて、「天ぷらおだまき」は店内の揚げ場で揚げたてを出してくれる。「おだまき」と「天ぷらおだまき」をそれぞれいくつか注文した。揚がった「天ぷらおだまき」は新聞紙とビニールで包んでくれ、「おだまき」と一緒にクルクルっと包装紙で巻いて渡された。
車に戻って早速揚げ立ての「天ぷらおだまき」だけ先にいただく。衣から出た油を吸った新聞紙をめくり、かぶりつく。サクッとした衣の中には軟らかい生地とこしあんが詰まっている。あんこは優しい甘味で、温かい衣の風味とよく合って旨い。「揚げまんじゅう」のようだと言うと分かる人もいるだろうか。家に帰ってからは嫁と普通の「おだまき」をいただく。肌理の細かい生地であんこがくるりと包んである。素材としてはどら焼きや今川焼などと同じだと思うが、シンプルで旨くて値段も安く食べやすいのに、他の土地で同じような形の菓子をあまり見ないのが不思議だ。また買いにいこうっと。(勘定は「おだまき」¥60/個、「天ぷらおだまき」¥70/個)
↓ 岐阜駅の東、高砂町で見付けた外壁がスクラッチタイルの住宅(建築詳細不明)◇。古い建物なのかどうかは分からないが、裏が平屋と繋がっているので、かつては商店か事務所か何かだったろうか。
さかえや
岐阜県岐阜市早田大通1-6
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