ある夜に国道22号線を走っていて、少し腹に入れてから帰ろうとハンドルを切った。訪れたのは愛知県一宮市の「ほていや」。屋台が始まりの中華そば屋で、創業は昭和48年(1973)とのこと。現在は2代目だそう。店はまごうかたなき掘っ立て小屋(失礼)。工事現場のプレハブ小屋が繋がっているような感じ。どこから入るのか迷ったが、駐車場から正面の明るい場所はテーブル席のよう。右側の入口から中に入った。L字カウンターにベンチ椅子。調理をしているのが当代女将なのか知らないが、他にも数名の女性が働いている様子。壁に貼られた品書きには「中華そば」各種と「チャーシュー丼」「チャーハン」くらい。「中華そば」を注文。ライス付きだそうだが無しにしてもらった。
麺の茹で時間は短い。麺をあげて上にドサドサと具をのせ、程なくして出来上がり。やや濃い色をしたスープには沢山のチャーシューとメンマ、刻みネギ、板海苔、カマボコがのっている。箸で手繰った麺はプルンとした口当たりのもの。スープは独特な風味のある醤油味。カエシが独特なのかな。チャーシューは数枚と、刻まれたような細かいものも。持ち帰りもあるというこのチャーシューを使った丼はいいだろうな。この中華そばが屋台時代と同じなのかどうかは知らないが、現代的な旨味過多のスープと違ってある意味すっきりとしていて、スルスルと入っていく。ヨッパライはこういうのに弱いんだよ(笑)。次はどんなのか知らないが「まかない」っていうのにしてみようか。(勘定は¥1,000)
愛知県一宮市桜3-4-16
( 一宮 いちのみや ラーメン 中華そば 屋台ラーメン 醤油ラーメン 叉焼 焼豚 チャーシュー )
こちらのお店には何度も振られていましたが、メディアに紹介されて有名になる前になんとかいけました。
自分の訪問時も女主人のワンオペだったんで、代替わり前の味とかはわかりませんが、美味しくいただきました。
ハリーさんの言う通り、最近のラーメンとこの手の中華そばは別物だと思いますが、もはや絶滅したと思われる所謂夜鳴きそばの特別感が、味以上に印象深いです。
私もコロナ禍の頃に振られています。ずっと閉業しているんだとばかり思っていました。
メディアに紹介されて話題に挙がったんですね。今、ネットで東海テレビの過去映像を
観て、初めて自分の座った席が昔の屋台だったと知りました(笑)。