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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Rolling Stones In Mono / The Rolling Stones

2018年10月15日 | クラシック・ロック

 

The Rolling Stones In Mono / The Rolling Stones (2016)

ストーンズ(The Rolling Stones)の60年代デッカ期に発売されたアルバムのモノラル・ヴァージョンを集めた15枚組CDボックス。ストーンズのモノラル盤を実際にアナログ環境(専用針、スピーカー)で聴いたことは無いが、以前から迫力が違うという話は聞いていたので気にはなっていた。ただ日本盤は値が張るのと、モノラルでは無いものの既にアナログ盤、日本盤CD、輸入盤CDと一応オリジナル・アルバムは全部どころか何重にも揃えているので優先順位は下がっていた。ディラン(Bob Dylan)のモノラル・ボックスのようにステレオ盤とあまり変わり映えしないと結局聴かないしな…。最近の自分のリスニング環境も、昔のように大型スピーカーからデカい音で鳴らす訳にもいかず、チマチマと聴いているだけなので音それ自体に対する希求はさほどでも無くなっている。それでも聴けるんなら聴いてみたいのが本音。オークションを覗いていると、最近よく輸入盤と称して低価格から出品されていたので、これ以前に60年代のボックスセットであった某大陸国製と思われるバッタもんかもしれないなといぶかりつつ、好奇心には勝てず適当に入札しておいたら、ある日落札。入手ということになった。

心配したボックスやジャケの品質は、当然日本盤には及ぶべくもないが、ま、こんなものか。いつも思うのだが、モノラル盤CD企画なんて他のアーティストと比べて後発であるにも関わらず、どうしてアートワークがこう酷いのか。ダサいデザインのボックスと書体。当時のモノクロ写真はどれでもカッコイイのにどうしてよりによってこの写真で…。いくらでももっとカッコよく作れると思うんだけどなァ…。あと、なぜか68年の名盤「Begger's Banquet」は”トイレジャケ”。いやいや当時はこのデザインじゃないでしょ。これは80年代になって”いや実は却下前はこれでした”的に出てきたもの。近年なぜかこのジャケがずっと正式採用されているが、あくまでもオリジナルは”招待状”ジャケ。モノラル盤って言っておいて当時採用されなかったジャケにするかな、まったく…。

それはさておき、これでやっと英国でのセカンド(「No.2」)がめでたく公式に発売(かつて日本盤でのみ発売されていて、CDではずっと廃盤だった)。66年の「Aftermath」も英国盤が復活。自分はアナログ盤でこれらを愛聴していたので嬉しい。そして音はというと…うーん、正直噂に聴いていたような音圧の凄い差とかはあまり感じられず。ただこれは機器や環境によって大きく作用されるので、大スピーカーでドーンと鳴らしてみたら分からない。中級クラス程度のヘッドホンではやはり限界が…。ミックス違いには弱いので、あるのかどうかも指摘出来ず。ピッチは最近のリマスターと同様、オリジナルとは違って修正されたものが選ばれているようだ。「Stray Cats」と題されたシングル、EP曲集は、件の「Begger's~」の招待状ジャケを模してある。ま、言いたい事は山程あるのだが、こうしてやっとストーンズも英米それぞれの盤を普通に楽しめることになった(←遅すぎる)。こうしてこれまでにかかった時間を考えると、最初期の日本盤CD(P33L、P25L)のシリーズは、意図的だったのかどうかは別として貴重なミックスやヴァージョンが発掘採用されたりもして、なかなか興味深い内容と品揃えだったんだなァ。

オークションにて購入(¥6,730)

  • CD (2016/9/30)
  • Disc : 15
  • Format: Box set, CD, Import
  • Label : UNIVERSAL

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