ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

みのや北村酒屋 @名古屋市北区・大曽根

2020年01月28日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

大曽根は名古屋では珍しく昔から”立ち呑み”(酒屋で買った酒をその場で呑む=角打ち)が出来る店が何軒もあるところ。現在自分が確認しているのは3軒だが、戦後闇市から発展したという商店街にアーケードがあった頃にはもっとそういう店もあっただろう。この日は大杉町にある「長太屋酒店」へ行ったものの、以前と同様に立ち呑み側の入口が閉まっていたので大曽根駅方面へ足を延ばし、大通り沿いの「みのや北村酒店」に入った。創業は昭和13年(1938)とのこと。見たところ普通の酒屋だが、奥に進むと酒を呑むことが出来るスペースが少し確保してあり、乾きものや冷蔵棚には簡単なつまみも用意してある。商品棚の背中にも棚が用意してあり、コップ等を置くことが出来るようになっていた。先客は1名で小さいカップ酒を片手に若い女性店員と歓談中。自分は冷蔵庫を覗き、せっかくなので普段呑まないビールをと「くろくら」という岩手(世嬉の一酒造)の黒ビールを選び、棚から「スモークチーズ」も出してお金を払い、レジ横の端っこに陣取った。

AMラジオの鳴る店内でプシュッと缶を開けグビグビとやる。普段と違う状況で呑むビールもウメー。自分の横には本棚があり文庫本が並んでいた(本の貸出も!)。立って本を読みながら呑むっていうのは自分には無理だが、そういう人も居るのかもしれない。面白いナ。そこかしこに立ち呑みの”掟”が書いてあるが、店によって文面は色々あれど、要するに”長居せず人に譲り、綺麗に酒を呑め”ということ。これはどこの立ち呑み(角打ち)の店でも基本変わらない。

当たり前だが酒の種類が多いので次は何を呑もうか迷ってしまう。そんな中、店内で存在感のある菰樽に入った酒を試してみたくなった。福島の「田村」(仁井田本家)の純米吟醸生原酒。樽に蛇口が付いていてガラスコップに注いでくれる。少し色付いた生酒はしっかりとしたボディで力強さがありつつも後口はすっきり。この店で提供している他の酒と比べるとちょっと高い値付けだが、さすがに旨い。「千枚大根」をつまみながらいただいた(これ日本酒の時にイイなァ、自分でも作ろうっと)。乾きものも色々あるし、まだ他のつまみもあるので、立って呑むのさえ厭わなければ天国。でも3杯も4杯も杯を重ねるのは無粋だし、お天道様はまだ高いので今日のところはこの辺で。(勘定は¥1,500程)

 

みのや北村酒店

愛知県名古屋市東区矢田1-5-33

 

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