ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

とよだや (2) @岐阜県本巣郡北方町

2018年07月01日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

自宅の裏庭にみょうが(茗荷)が植えてある。周りの草を引くぐらいで何の世話もしていないが毎年律儀に元気な葉を伸ばし、その根元には芽が沢山出てくるので、刻んで薬味にしたり酢漬けにしたりして楽しませてもらっている。今年も青々とした葉があっという間に伸びてきた。すると思い出すのが岐阜県の郷土菓子「みょうがぼち」。でも自分の住んでいる近所で売っている店は知らず、過去に別の岐阜市内のいくつかの店で買った程度。

以前にゆめ未来さんのブログを拝見して北方町の「とよだや」(創業昭和元年・1926)が有名だと知ったのだが、季節のものなのでタイミングが合わず、まだ戴いていなかった。自分ちの葉を見て、今年こそと勇んで出かけたのはよかったのだが(5月後半)店に出るのは6月からだそうで叶わず。それでも帰って店のHPを再確認したら自分の訪問のすぐ後に例年より早く販売が始まったようだった(涙)。

今年も逃す訳にはいかないので、ちょっと無理矢理用事を作って再度訪問。今度は店頭に「みょうがぼち」の幟がはためいていた。バイクでは箱で持って帰られないので、店に入って性懲りもなく小分けをお願いし、帰って包みを開ける。綺麗な緑のみょうがの葉に包まれた「みょうがぼち」には葉の青臭い香りが移っている。小麦粉を練ったという皮はつるんとした表面で厚いけれどまだ柔らか。中には淡い色のそら豆の餡。そら豆の味そのものといった感じで粒感も残してある。甘味は強くないが口いっぱいに自然な味が広がる。その素朴な味と風味を楽しんだ。以前よそで買って帰ったものはあまり旨くなかったこともあったので「あまり期待するなヨ。」と嫁に釘を刺しておいたのだが、嫁もこちらの「みょうがぼち」はとても気に入った様子。こうして季節のものをいただけるというのは有難いなァ。(勘定は¥150/個)

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↓ 揖斐郡大野町にある「鳥本家住宅」。以前に見た写真と表にある大野町の文化財の標柱から、てっきり門構えと奥の日本家屋が貴重なのかと思っていたが、帰り際にふと変わった建物の壁が見えた。あぜ道を歩いていくと…

 

何とも不思議な洋館(写真下、建築詳細不明)が出現! 瓦屋根で下見板張りの建物だが、壁から2方に飛び出た出窓の意匠がスゴイ(玄関側は見えず)。窓からはドレープカーテンや古そうな椅子の背が見えてしっかり洋間のようだ。帰ってから調べてみると、明治天皇の岐阜行幸の折に休憩所として建造され、その後県庁警察屯所として使用された建物だそうで、のちに移築されたものだとか。なぜそんなものがここに…。中を見てみたいなァ。

    

 


 

菓匠庵 とよだや

岐阜県本巣郡北方町栄町1-75

 

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