ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

大福 @愛知県碧南市

2018年10月27日 | 愛知県(三河・老舗)

半田から衣浦トンネルを抜けて初めての碧南の地へ。ちょっと行き当たりばったりの行程だったが、見ておきたい近代建築は事前にいくつか調べてあった。スマホの地図を頼りに借りた自転車でウロウロ。その途中でおやつ代わりに寄ったのは創業昭和10年(1935)という「大福」。店は名鉄三河線の「新川町駅」の近くの路地にある。店内は喫茶店風情。でも小上がりもあり、メニューには「大福食堂」と書いてある。調理場では御年80という主人が調理。出前もやっているようだ。日替り定食やカツ丼にも惹かれたが、軽く食べたいだけだったので”創業80年の自信作”という「煮かけ」を単品で注文(定食もある)。”煮かけ”とは三河地方を代表するうどんなのだとか(信州では”煮かけ蕎麦”が有名)。こちらでは麺はきしめんが標準のようだ。

しばらくして「煮かけ」が運ばれた。水面には、刻んだ揚げ、蒲鉾2枚、さやえんどう。刻みネギは別皿に。いわゆる名古屋的なきしめんとは表情が違う。乾麺を思わすようなプルンとした口当たりの麺。つゆは白つゆで、濃くも薄くもなくちょうどいい塩梅。代表的なきしめんのつゆで感じられるような甘さは無く、滋味深くて旨い。いい感じでスルスルと手繰り終えた。主人は洋食屋で修業をしたそうなので、オムライスなんかも食べてみたいなァ。何と食後にはアイスコーヒーのサービスも。近くだったら通うこと間違いなし。(勘定は¥480)

 


 

↓ 店のはす向かいにはもうとっくに閉店してしまっただろういい雰囲気の食堂も。どんな店だったんだろう。

↓ 衣浦トンネルを過ぎ碧南駅方面へ行く途中、音羽町にある「磯貝電機(旧・名古屋相互銀行碧南支店)」(昭和12年頃・1937・建造)。いかにも銀行といった感じの地味な建物。でも屋根下や入口庇にそれらしい意匠が残る。

 

↓ 一度は見ておきたいと思っていた「旧・大浜警察署(旧・岡崎警察署大浜分署)」(大正13年・1924・建造)。念願叶ってみることが出来た。カチカチっとして凝った意匠に、瓦屋根、まるで王冠を被ったような塔屋(汐見台)と、近代建築が好きだったら嫌いな人は居ないんじゃないかと思わせる素敵な建物だ。建物の状態も良さそうで裏庭までとても綺麗に整備されている。

 

 

 

 

 

↓ 敷地内には近くの「湊橋(現・港橋)」の架け替え前の親柱が並べてあった。

↓ 運河沿いにある音羽町の「八百品理容院」(建築詳細不明)。古い理容院らしい明かり取りの大きな窓も以前は木枠だったようだが現在は全てサッシに。でも玄関扉はなぜかまだ古いまま。リフォーム途中なのかな。

 

↓ 運河沿いで気になった建物(建築詳細不明)。”ESSO SERVICE”とあるのでガソリンスタンドだろうが、こんな狭い土地、しかも運河沿いに地下タンクがあったのかな。懐かしくも、とてもモダンな感じのする建物。

↓ 交差点で圧倒的な存在感を見せる浜寺町の「西方寺・太鼓堂」(建築詳細不明)。明治時代には校舎としても使われたのだとか。

↓ 「西方寺」から脇へ入った細い路地には有名な「九重味醂株式会社」の風情ある建物が見える。新しいショップやレストランで盛況。

 

 


 

お好みれすとらん 大福 (大福食堂)

愛知県碧南市新川町4-16

 

( 碧南 へきなん だいふく 大福食堂新川店 麺類食堂 大衆食堂 洋食 中華そば ラーメン ランチ にかけうどん 近代建築 セセッション様式 銀行建築 登録有形文化財 )


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