ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

東京庵本店 @愛知県豊橋市

2020年11月22日 | 愛知県(三河・老舗)

豊橋遠征。夕方に豊橋の隠れたソウルフード「豚汁」でもいただこうかと目当ての食堂に向かうも、土曜日はやっていないのか、それともコロナ休業なのか、2軒も振られてしまった(→豊橋の古い食堂には豚汁定食がある店が多い)。諦めて向かったのは大手町にある「東京庵」。創業明治17年(1884)という豊橋でも屈指の老舗だ。何でも創業者が東京出身なのでこの店名なのだとか。以前に寄った時には待ちの行列が出来ていて断念したこともある人気店。まだ夕飯には少し早い時間とあって店内はのんびりとした雰囲気。沢山並んだテーブル席のひとつに腰掛けると、給仕女性がお茶と小皿に盛った刻みネギを置いていった。看板には”生そば処”とあるし、品書きもそばの方が先に載っているが、注文したのはこの地域のもうひとつのソウルフード”にかけうどん”。”にかけうどん”は以前に同じ豊橋の「勢川本店」、碧南の「大福」でも食べたことがある。語源は”荷かけ”とも”煮かけ”とも言われるが、刻み揚げ、かまぼこ、青菜がのったシンプルなつゆのうどんだ。通常の「にかけ」の他に「白にかけ」というのがあったのでそちらにしてみた。

しばらくして運ばれた「白にかけ」は碧南で作られる小麦を主原料とした「白醤油」が使われている。その名の通り透明に近いのでつゆも透き通っている。出汁は東海地方の古い店では定番の宗田鰹とムロアジだそう。具材は刻み揚げ、かまぼこ、青菜、それに花鰹がのっている。中細麺で麺線は長めで量は多め。つゆは雑煮のつゆのような味わいで、あっさり、すっきりとしていて何とも旨い。小皿でもらった刻みネギを散らしてもいいし、卓上に置いてある揚げ玉を入れてもいい。でもこのままいただくのが一番いいかなとつゆを汚さずにいただいた。うどんはもこのつゆにはぴったり。するするといただいてつゆも飲み干してしまいそう(まだ夜は長いので自重)。旨かった。次は「手打ち水車ざる」「水車鴨ざる」あたりのそばをいただいてみよう。(勘定は¥650)

 

生そば処 東京庵 本店

愛知県豊橋市大手町135

 

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