大手系列スーパーマーケット全盛の昨今、個人営業のスーパーや食料品店は数が減る一方だが、地方にはいくつか地元で人気を誇るスーパーがある。こちら岐阜県各務原市にある「スーパーサカイ」もそんな1軒。旧道沿いに店があって幟が何本も立っているので、以前からその存在は知っていたがあまり気にもしていなかった。にしてはいつも駐車場はいっぱいで人が群がっているし、外のテントには焼き台がつくってあって活気がある。創業して70年を越しているのだとか。どんな品を置いているのかなと寄ってみることに。車を停めるとコンクリート桝で作った焼き台には炭が熾され、鰻やら焼鳥やらみたらしだんごやらのいい匂いが漂っていた。店にはなぜか金魚すくいがあったり(笑)、ポップやら風船人形やらがぶら下がっており、明らかに普通のスーパーと違う(笑)。広くはないが魚屋スペース、手作り総菜スペースがあって、全部ここで完結出来る。品物はというと色々な地方の特産になっているような品が並んでいて、画一的な大手のスーパーと違って色々見て回るのが楽しい。
この日買い求めたのは総菜コーナーで酒の肴に「シタビラメ唐揚げ」と、山形県米沢市の”くるみ味、田舎の味”と書かれた「しそ巻」、それに福井県越前市の菓子「竿わらびもち」。フレンチなどで食材に使われる「舌平目」が普通に唐揚げになってじゃんじゃん揚がっているのも面白い。家に帰ってからガスコンロのグリルの”温め機能”を使って熱と食感を復活させて、ハイボールでいただいた。「しそ巻」は以前もどこかで買ったが、甘い胡桃入りの味噌がしその葉で巻いてあるもの。これはやっぱり日本酒。家の畑で採れた大葉と自家製の味噌でやろうとするけれど、いつも結局やらないやつ。「竿わらびもち」はサクの状態で、切りつけて付属のきな粉をかけていただく。半透明でぷるんとした舌触り。冷えたわらび餅が喉を通るのが気持ちいい。高山で買った「あげづけ」も売っているし、他にも面白そうな食品がいっぱい。この日は焼鳥が残り少なく買って帰られなかったので、次は焼鳥も買って帰ろうっと。(勘定失念)
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