ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ゲンゲンバッハ (Gengenbach) @名古屋市中村区・名駅 (※閉店)

2018年04月14日 | 名古屋(中村区・西区)

何年も前からブックマークしておいたわりには伺うことが叶わなかった名駅近くのドイツ料理の酒場「クナイペ・ゲンゲンバッハ」。ある呑み歩いた晩に、そうだ近くにと思いつき寄ってみた。店はビルの地下に。ところが店先のボードにはなんと「4月28日を以って閉店」の知らせが…。ぎりぎり間に合ったと言うべきなのか、遅過ぎたと言うべきなのか。9年半営んでいたそうだ。人気のスペイン・バル「Bar Espana(バル・イスパニア)」の系列の店だというのは初めて知った。自分の記憶が確かなら、その昔イスパニアは名駅の1店舗だけだったが、今では5店舗という人気ぶり。なのにこちらは名古屋では貴重なドイツ料理の店にも拘らず閉店とは…。

雰囲気ある扉を開けて中に入ると何組もの客で賑わっている。昭和なビルに入っているが店はドイツ田舎風の内装で統一され、やや暗めで落ち着いた空間。席に案内されてメニューを眺める。ビールはもちろんとして、ここに来る前の店では刺身と惣菜少ししか食べておらず腹が減っていたので、ドイツ名物だという「シュバイネシュニッツェル」というドイツ風のカツを注文した。すぐにパンの入ったバスケットとザワークラウト(キャベツの酢漬け)が運ばれる。何とこれがどちらもお代わり自由だという。スゴイなァ。サービスし過ぎじゃないの? パンにはフランス風バゲットの他、ドイツらしいハードなパンも入っている。ザワークラウトは瓶詰の漬かったものぐらいしか食べたことがないが、こちらは水分が少なくしっかりと酸っぱくて旨い。この2つをつまんでいるだけでもビールやワインが進みそう。頼んだビールは有名な「レーベンブロイ」。陶器製のマグカップで出てきた。きめ細かい泡がしっかりと上面を覆っていて、スーッと入ってきてガスが腹に溜まらない。なかなか上手く注いである。

しばらくして「シュバイネシュニッツェル」が登場。大きな平皿の一面を覆い尽くすような大きなカツ。もちろん厚みは薄いがバターで揚げ焼きしてあるとあって香りが良い。まずはナイフとフォークで切り、熱々を頬張る。間違いナイ。味付けはシンプルに塩のみだろうか。普段ならここに何らかのソースをかけたくなるが、バターの風味のおかげか不思議と物足りなさは感じず、くし切りのレモンを絞ったりしてシンプルにいただいた。単品で追加しようと思っていた滑らかなマッシュポテトがカツの下に潜んでいて、これで料理のヴォリュームは十分。他にも何かを頼もうと思っていたが無理だった。もっと早く来るべきだったなァ…残念。もうあと1度くらい訪れることが出来るだろうか…。(勘定は¥2,500程)

 

※4月28日を以って閉店されます

 


 

↓ 名古屋駅前ロータリーのモニュメント「飛翔」(昭和62年・1987・建造)。こんな名前が付いているなんて初めて知った(笑)。再開発によって撤去されるらしい。

 


 

ドイツ郷土料理 ビール・ワイン ゲンゲンバッハ (kneipe Gengenbach)

愛知県名古屋市中村区名駅4-2-28 B1F

 

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コメント (2)
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