ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Small Faces / Small Faces

2016年10月26日 | クラシック・ロック

Small Faces / Small Faces (1966)

彼らほど損してるバンドは無いだろう、スモール・フェイセズ(Small Faces)。1965年にデビューしてスマッシュ・ヒットを放ち、一躍「モッズ」の顔となり後世に与えた影響も絶大なのに、レーベル移籍などのゴタゴタがあったおかげで初期のディスコグラフィーは分かりづらく、これほど有名なバンドとは思えないほど後追いも大変だった。四半世紀程前までは今ほど情報が無かったせいで、オリジナル・アルバムがどれで、どういう順なのかさえも判然としなかったと記憶している。ストーンズ(The Rolling Stones)、キンクス(Kinks)、フー(The Who)と一通りハマったにも拘らず、その弟分は粗雑な編集盤で先に聴いてしまったので、なかなか彼らの魅力を捉えきる事が出来ず、しっかり聴きだしたのはずっと後になってから。やっとCDで再発されだした頃だった。その頃にツェッペリン(Led Zeppelin)にハマっていた自分はスモール・フェイセズを聴いてビックリ。まんまパクっとるやないか! 最近までやっていた「天国の階段」盗作裁判なんてどうでもよくなる位の真似っぷり(笑)。

1966年にデッカ(ストーンズと同じだ)から発売されたファースト・アルバムはサム・クック(Sam Cooke)の小気味良いカヴァーで始まる(前年のオーティスのヴァージョンも当然参考にしているだろう)。ソウルの名曲がしっかりとロックに変換されている。スティーヴ・マリオット(Steve Marriott)のシャウトの熱いこと、熱いこと。このCDには5曲のボーナス・トラックも収録。ピストルズ(Sex Pistols)もカヴァーした名曲の6「What'Cha Gonna Do About It」、先に述べたジミー・ペイジ(Jimmy Page)とロバート・プラント(Robert Plant)がどう言い訳しても敗訴決定(笑)の9「You Need Loving」はフレーズから歌唱から、ギターの鳴りから「胸いっぱいの愛を(Whole Lotta Love)」まんま。訴訟にはならなかったのかな? この他にもヒット曲の12「Sha La La La Lee」など魅力たっぷり。しっかりここからスタートして聴いていれば…。

ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (1996/11/25)
  • Disc : 1
  • Label : Deram
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